Ver1.00になるまでという期間限定ですが、ACID風のユーザーインターフェイスを持ったフリーウェアのDAWが話題になっています。どんなソフトなのか、本格的に使えるものなのか試してみました。

ベータ版の現在は無料でダウンできるコンパクトなDAW


DTM MagazineのWebサイトでニュースとして取り上げられたことをきっかけに、国内でもちょっと話題になっているのがREAPERというソフトです。このソフト、見た目はまさにACIDソックリというソフトですが、2006年3月25日現在、無償でダウンロードできるWindows用のDAWソフトなのです。

Cockos Incorporatedというアメリカのサンフランシスコにある小さな会社が作ったソフトなのですが、今後ずっとフリーウェアというわけではないようで、Ver1.00になったところでシェアウェアになるとのこと。3月25日現在では、Ver0.930となっています。基本的にウィークデーは毎日のように小刻みにバージョンアップをしているため、早ければあと1週間。長くてもあと数週間でシェアウェア化してしまいそうではあります。

ソフトの機能などはこれから紹介していきますが、最初にちょっと驚くのはソフトウェアのサイズが非常にコンパクトであるということ。このVer0.930のインストーラはたったの842KB。しかもデモ曲が入った状態でこのサイズというのはびっくりします。

まあ比較する対象ではないと思いますが、昨今の主要DAWソフトはDVDメディアでないと収まりきらなくなったことを考えると何百分の一というコンパクトさということになります。

見た目はACID風のループシーケンサだが、ACIDとは似て否なるソフト


REAPER
見た目はACIDにそっくりなREAPER。ただACID的なループシーケンスソフトではなく、オーディオ、MIDIが扱えるDAWになっている
実際に起動してみて驚くのは、そのユーザーインターフェイスがACIDそっくりであるということ。使い方もACIDをかなり意識して作ったようで、ドラッグ&ドロップでオーディオファイルを持ってくると、トラックができ、マウスで波形をドラッグしていけばループが並んでいく形になっています。

ただし、ACIDに似ているというのは、あくまでもユーザーインターフェイスとループが利用できるというところまで。ACIDの最大の特徴である自動的なタイムストレッチには対応していません。つまり、いろいろなループを各トラックに並べてもテンポがバラバラになってしまうし、テンポを変更してもそれに追従してくれることはありません。

また使ってみればわかりますが、ACIDで便利なエクスプローラ機能もなく、ループファイルを利用するためには、Windowsのエクスプローラでファイルを探し出して、それをドラッグ&ドロップする必要があり、各ループを試聴することもできません。つまり、ACIDやGarageBandの機能を期待してREAPERを使うと、まったく使えないソフトという評価になってしまいます。