96kHzなら10in10outの同時録音再生が可能
ここで1つ気になるのは、10in10outのすべてのチャンネルで同時録音再生が可能なのかということです。これまでUSB1.1対応製品ではデータ転送速度の限界から、24bit/96kHzを利用するときは、録音のみか再生のみという一方通行だったわけですが、これがどうなのかということです。ここについて、実はまだ一部確定していない部分があるようです。というのは確かに24bit/96kHzであれば10in10outの同時録音再生が可能なのですが、24bit/192kHzの場合はそこまでは不可能という状況のようなのです。では、いくつまでなのかについては、現在調整中で、最終的な仕様は2月に入ってから確定するようです。
それからもうひとつ、以前、All About Japan[DTM・デジタルレコーディング]の掲示板のほうで話題になっていたS/PDIFデジタル端子におけるサンプリング・レート・コンバータの有無について。結論から言ってしまえば、FA-101のデジタル入力においてサンプリング・レート・コンバータは入りません。したがって、外部のデジタル信号をそのままの形でレコーディング可能です。また、フロントにDIGITAL INというボタンを押すと、外部からのデジタル信号にロックするようになっているので、確実な形でのデジタル同期が可能になります。
では、対応OSやドライバはどうなっているのでしょうか?まず、対応しているのはもちろん、Windows/Macの両方ですが、WindowsはXPのみ、MacはMac OS X 10.3以上となっているようです。また、ドライバについてはWindowsの場合ASIOとWDMに、Macにおいては、CoreAudioに対応し、とくにMacにおいてはドライバのインストール不要で動作するとの
ことです。
そして肝心の価格や発売時期についてですが、まだ参考出品との形なので、詳細はわかりません。ただ、3月に発売される見込みで、価格は5~6万円程度になりそうだとのことです。
以上が、FA-101について、現在判明している情報です。