DTM・デジタルレコーディング/DTM基礎知識

LPの音ってCDよりもいいってホント?

押入れに山ほど仕舞い込んであるLPレコード。CD化されていないプレミアム価値がある一方、クラシックではCDよりも音がいいという可能性を秘めているのをご存知ですか?再度その宝物を発掘してみませんか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

押入れに山ほど仕舞い込んであるLPレコード。CD化されていないプレミアム価値がある一方、クラシックではCDよりも音がいいという可能性を秘めているのをご存知ですか?再度その宝物を発掘してみませんか?

仕舞い込んであるレコードは年々劣化していく


LPレコード
押入れの中に眠っているレコード、大切な宝物はほっておくと、どんどん傷んで劣化していきます
押入れに昔のレコードが山ほどあるけれど、レコードプレイヤーもだいぶ前に壊れてしまって、最近、聴く機会がない……、なんて嘆いている方も少なくないでしょう。「あのレコードはCD化されていない貴重な音源だ」、「あのホールで演奏されたのは、当時としても珍しかった」……などと思い出にふけっているかもしれませんが、そうしている間にも、どんどんレコードは劣化しているって気づいていますか?

ご存知のとおりレコードは塩ビなどの素材に溝が刻まれた構造で、ここに針を落として振動させて音を出します。しかし、塩ビも保存状態によってはカビが生え、最悪その溝が削れてしまいます。溝自体がまだ傷んでいなくても、拭いただけではカビは落ちず、溝を埋めてしまうため、そのまま再生しても、元のような音には蘇りません。

上手に中性洗剤と水、スポンジを使って洗い落とすなどの処理をすることで、ある程度元に戻すことは可能ですが、年々劣化していくのは事実です。

デジタル化することで劣化を食い止めよう


そうした貴重なレコードの劣化を防ぐ手段がデジタル化です。まずは、できる限りレコードをキレイな状態に仕上げた上で、レコードプレイヤーを使って再生させます。そして、その音をデジタル的に録音してしまえば、後はいくらでもバックアップすることができるので、劣化を食い止めることができるのです。

ただし、このデジタル化には、レコードプレイヤーをはじめ、いくつかの機材が必要なのと同時に、ある程度のコツ、テクニックも必要です。いくらバックアップができても、録音した音が粗悪では仕方がないですから……。
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