母乳育児の基礎知識
授乳により女性ホルモンが分泌され、母性も育まれます |
■赤ちゃんにとってのメリット
初乳には、生まれてすぐの抵抗力の低い赤ちゃんにママの抵抗力を渡す働きがあります。授乳はママと赤ちゃんとのスキンシップの時間。母子の結びつきを強めてくれます。最初は母乳がなかなか出にくくても、根気よく吸わせ続けることで、赤ちゃんが上手に飲んでくれるようになってきます。また、赤ちゃんのあごが強くなり、歯並びが良くなります。そして、脳への刺激にもつながります。
■ママにとってのメリット
母乳育児を通して、ママは妊娠期間中に徐々に蓄えていた体内の皮下脂肪を赤ちゃんへと渡していくことになります。おっぱいを吸われることで、妊娠によって伸びた子宮が縮む働きもあります。母乳をあげることで、自然に妊娠前の体型に戻りやすい仕組みになっています。また、スキンシップを通してママとしての母性が生まれてゆきますので、母子間の双方向のコミュニケーションが育ちやすいのです。
母乳育児のポイントは?
「母乳育児がいいのは分かっている。でも、出ない場合はどうしたらいいの?」「どういう食事をすると母乳がよく出るの?」そういった悩みも聞かれます。母乳育児のポイントとしてはこういったことが挙げられます。- 1日10回以上飲ませる
母乳育児はスタートが肝心です。まずは赤ちゃんにおっぱいをくわえさせる習慣をつけることが大切です。根気良くお口に入れてあげましょう。授乳間隔はそれほど気にする必要はありません。「ほしがるときに、ほしがるだけ」が基本です。 - 水分を良く摂る
母乳の出が良くなるためにも、ママが栄養をつけ、水分をたくさん摂取するよう心がけましょう。 - しっかりとお昼寝をする
ママの体が疲れてしまうと、なかなか母乳が出にくくなるもの。3ヶ月頃までは赤ちゃんのペースに合わせて、寝られるようならママも一緒に休みましょう。しっかりとお昼寝をし、体力をつけることが大切です。
ぜひ、パパやサポートしてくれる人に育児の協力をしてもらいましょう。例えば、赤ちゃんのお風呂をパパに入れてもらい、ママはゆっくりと湯船に浸かるなど。血行も良くなりますし、育児のストレスからも開放され、心身ともに良い状態になることから、母乳が出やすくなります。「それでも出ない」とお悩みの方には、産院・助産院の母乳マッサージや桶谷(おけたに)式の母乳相談室などに相談してみてください。
桶谷式乳房管理法研鑽会の全国にある母乳育児相談室では、痛くなくて良く出るようになると評判の乳房マッサージや、適切な食事指導・育児相談・サポートを行ってくれます。
赤ちゃんが自然に育つ力をサポートする西原式育児のQ&Aも参考にしてみてくださいね。
母乳育児で大切なのは、母子ともに健康に生きる力を育んでいくこと。赤ちゃんに母乳をあげられる期間は、育児のなかでごくわずかな貴重な期間です。ナースアウトなどの楽しいイベントも活用しながら、楽しく愛情に満ちた時間を過ごしてくださいね!
【関連リンク(母乳育児を支援する団体など)】
日本母乳の会
自然育児友の会
母乳ドットコム
母乳育児支援ネットワーク
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