「静と動」を上手に活用しておうち遊びを楽しもう!
家にこもりがちだど、で子どももイライラ、ママもイライラ……
雨が降ったり止んだりのときは、どんよりとした空を見ていると気持ちまで下降傾向……。そんなとき、体力を持て余した子どもから「ママ! ママ!」なんてせがまれると、ついついイライラしてしまうものです。何とか親子で楽しく過ごす方法はないでしょうか? 今回は、遊びのメリハリポイントをご紹介します。
静と動の遊びのリズムを!
走り回っているだけだと収拾つかなくなるし、お絵かきばかりだと体力を持て余してしまう。そこで子どもには「静と動の遊びリズム」を活用することをオススメします。静と動の遊びリズムとは……
■静の遊び……お絵かきや絵本の読み聞かせなど、落ち着いた遊びのこと。お絵かきなどの遊びに集中することにより、日常生活中のストレスや興奮を精神的に落ち着かせます。落ち着くことで自らの頭を整理し、自分の能力を集約し集中力が増します
■動の遊び……ごっこ遊びや体を動かす遊びのこと。子どもの持っている運動能力を解放する時間を持つことで、あり余る体力を発散。適度な疲れをもたらすと同時に、子どもの運動能力を伸ばしていくきっかけになります
この2つは、保育士が子どもの指導案を考えるときに気をつけるポイントでもあります。特に梅雨時は外出できないことが多くなるため、「動」の遊びが限られてしまい、子どもの中に不満が溜まってしまいがち。パワーを持て余す子どもには、正しいはずの言葉が届く確率も下がってしまうのです。
逆にここをしっかりと押さえておけば子どもはのびのびと遊び、その後、疲れた体をクールダウンするというメリハリのある生活を送ることができるのです。
静の遊びの代表例
静の遊び、お絵かき。ストレス発散だけでなく、創造性も育みます。
子どもと一緒に自由に描く楽しさから始めてみてください。
だんだん上達していくと人らしきものを描けるようになったりと、成長と変化を一緒に楽しめます。
TVアニメキャラクターを思い思いに塗りながら、「ここはどんな色だっけ?」「うまくできない! やって!」などコミュニケーションのきっかけが広がっていきます。集中することでストレスの発散にもなります。
子どもをひざに乗せてスキンシップをはかりながら、「うわ~、びっくりしたね!」「あの子やさしいね……」と感動を一緒に分かち合いましょう。新たな世界が広がり、お互いに伝え合うことで子どもの情緒が育ちます。あまり長い時間視聴すると子どもの目にも負担がかかるので、短時間、ここぞ!というときに使用してください。
指先を使って工夫することで遊びが無限に展開してきます。ママの得意な技を披露してこどもの意欲を掻き立てるのも楽しいですね。
形を自由に変えられて、何度でも作り直すことのできる粘土遊び。子どもはストレス発散やイメージを形にする楽しさ、オリジナルの感性を高めていきます。完成形をいたずらに評価するのではなく、子どもの制作に対する気持ちを評価し、意欲を受けとめてあげてください。
子どもの大好きなおやつがどんな風にできるのか、親子で一緒に出来上がりまでの過程を楽しんでください。一緒に作る時間は、子どもにとってママとの大切なスキンシップであり、ママにとっても親子の風通しいいコミュニケーション時間が過ごせます
シンプルですが、イメージを積み木で表現したり、積み上げるバランスを体感できます。崩れてしまった悔しさから、再度作ろうというプラスエネルギーへとつなげることもできる奥の深い遊びです。
動の遊びの代表例
身の回りの叩いてもいいおもちゃや、鈴などの手ごろな楽器を使って思う存分音を楽しみましょう。
不要ダンボールをトンネルに見立てていくつかをつなげ、ママも一緒にくぐり抜けて遊んでしまいましょう。「待って!」と、楽しい気持ちが盛り上がってきます。ダンボールをお家に見立て、ぺたぺたシールを貼って遊ぶのも楽しいです。
「破る」という感覚は普段はダメ、もしくは肯定的に受け入れられませんが、あえて許可してママも一緒になってビリビリと新聞紙を破ること開放感を体感することができます。思う存分破ったら、お片づけも「よーいドン!」とゴミ袋に集めて入れる競争にしてしまえばあっという間に掃除完了です
子どもの大好きな音楽に合わせて、思い思いに踊りましょう。とにかく無心に体を動かすことで、体が自然に音を感じてオリジナルな個性が踊りに出てきます。お部屋の中でも気軽に汗を流すことのできる手軽なものですが、終わったあとには開放感と一体感が親子で共有できて、ともに満足します。
メリハリをつけておうち遊びを楽しむ
以上紹介したものはほんの一例。探してみると「静と動」に当てはまる遊びはたくさんあります。こういった静と動のリズムをしっかり体で覚えた子どもは、成長しても自然とストレスのたまりにくいメリハリのある時間を作り出しせるようになります。上手に組み合わせて、お子さんと遊びを楽しんでくださいね。
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