スカンジナビアのクリスマス市
デンマークが誇る陶磁器メーカー、ロイヤルコペンハーゲンでは、毎年店内でクリスマスの特別テーブルセッティングを披露し、話題に。こちらもぜひのぞいてみては ©Royal Copenhagen
ジンジャークッキー。デンマーク語では「ブルーンケーア」 ©Kristian Krogh
スカンジナビアの国々ではクリスマスは「ユール」と呼ばれ、一年のうちで最も大切なイベントのひとつになっています。クリスマスマーケットでは、北欧らしい素朴なクリスマス飾りを見つけるのも一興でしょう。デンマークでは、
チボリ公園のクリスマスマーケット(2010年は11/15~12/30)が特に有名です。定番の「グリュッグ」(ホットワイン)のお供には、デンマークのクリスマスグルメ「エーブルスキワ」(砂糖とママレード入りの甘いドーナツ)もよく合います。そのほか、ノルウェーなら
ノルウェー野外民族博物館のクリスマスフェア(2010年は12/4・5)、スウェーデンでは
スカンセン野外博物館のクリスマスマーケット(2010年は11/27・28、12/4・5・11・12・18・19)などが規模も大きく代表的なものです。
豚肉のハム「ユールシンカ」Photographer:Ann Lindberg © Swedish Institute(www.imagebank.sweden.se)
また、この時期にはスウェーデン名物のスモーガスボード(ビュッフェ料理)にもクリスマスバージョン「ユールボード」がお目見え。レストランのメニューにも並びます。前菜からメインまで並ぶ料理は多種多様。といっても通常のスモーガスボードとの違いはあまりないのですが、「ユールシンカ」と呼ばれる塩漬けのハムなどクリスマスならではの料理も登場します。
イタリアのクリスマス市
粉砂糖をまぶして食べる「パンドーロ」
ローマを代表する伝統的なクリスマスマーケットといえば、 100年以上の歴史持つ
ナヴォーナ広場(2010年は11/26~翌1/6)で開かれる市。ビスコッティやトローネなどイタリア菓子をはじめ、焼き栗や綿菓子など食べ歩きにぴったりのおやつが見つかります。また、この時期のイタリアでチェックしたいのが「パンドーロ」と「パネットーネ」。いずれも伝統的なクリスマスの発酵菓子でパンのようなもの。粉砂糖をたっぷりまぶして食べるのがパンドーロ、ドライフルーツなどがたっぷり練り込まれているのがパネットーネです。スーパーなどで簡単に見つかるうえ、日持ちがするので、お土産にも最適です。