ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

「隣の文具活用術」 手帳メーカー編(6ページ目)

今回の「隣の文具活用術」は、能率手帳を作っている日本能率協会マネジメントセンターにお勤めの田口さん。田口さんが20年近くシステム手帳を使い続けてきて編み出した独自の手法をお聞きしてきました。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


ガイド:
最後に田口さんにとって手帳とはどんな存在ですか?

田口さん:
場インデックス システム手帳
将来は「手帳博物館」を作りたい
という目標をお持ちの田口さん。
秘書のような存在だと思います。スケジュールから行動に至るまで自分が次に何をすべきかを教えてくれるものなんです。私にとってはなくてはならない存在です。実は私には手帳に関連して将来ちょっとした夢があるんです。それは「手帳博物館」の館長になることなんです。昔から私自身が集めてきた手帳を一堂に展示して、時間と情報管理について考えられる場を作りたいと思っています。私はそこで館長として、時間や情報管理に悩んでらっしゃる方々へのアドバイスをしていきたいと思っています。実は具体的に場所のイメージもありまして、ぜひ長野でやりたいと思っています。定年退職してからですけどね。(笑)

ガイド:
実現したらぜひ私も伺わせていただきます。定年後と言わず、ぜひ早くオープンしていただきていですね。本日はありがとうございました。

取材後記


場インデックス システム手帳
過去の手帳は決して捨てずに保管していくという。写真の紙の束は昨年の手帳の中身。
スケジュール管理を地図に例えるというお話は実に説得力がありました。確かに一つの目標(ゴール)も尺度を変えることで、色々な見え方があり、それに伴い、やるべきこともそれぞれ違ってきます。私はこれまで、年間とデイリーだけでスケジュール管理を行ってきましたが、週間でも一度眺めてみる必要があるなと今回の田口さんの話をお聞きして感じました。

システム手帳というと、いろんなことができるということでついつい欲張りすぎていろんなものを詰め込みすぎてしまい、結局何もできずという苦い経験が私にはありました。今回の田口さんのシステム手帳の使い方を見て目からうろこが落ちる思いでした。ゴールを見据えていろんな角度から見るという点で、システム手帳はとっても有効なツールであると再認識しました。

実は田口さんもこここまで使いこなされるまでには、長年の試行錯誤の繰り返しがあったそうです。例えば、ある年は5冊のシステム手帳を買いこみ、年初からその5冊すべてにスケジュールを書いて同時進行で使っていたそうです。当然、中にはだんだん使いづらいと感じるものも出てきて、そうしたものは脱落していき最終的に1冊が残るというものです。

今回ご紹介いただいた完成されたシステムも決して一朝一夕でできたものではないのです。システム手帳のひとつのあるべき使い方というものをまざまざと見せていただいた感じのするインタビューでした。

<関連リンク>
日本能率協会マネジメントセンター eショップ

<ガイド関連記事>
「能率手帳がロングセラーな訳 」

<「隣の文具活用術」バックナンバー>
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