効果重視で「機能」を2品目に分化！
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| リファーレとコロンブスが共同開発した”Boot Black”シリーズ。向かって左側が前に使う「ハイシャインベース」右側が後に用いる「ハイシャインコート」。何でも一つにまとめがちな昨今、油性ワックスの機能を敢えて2つに分けた逆転の発想はお見事です。価格・お問合せ先等は下記。 |
一方、東京・恵比寿のシューズショップ兼リペアサロンであるリファーレ（Rifare）からは、シューケア用品大手・コロンブスと共同開発した「ブートブラック（Boot Black）」シリーズの第一弾として、つま先の鏡面磨きに最適な「ハイシャインベース（High Shine Base：以下“ベース”と記載）」と「ハイシャインコート（High Shine Coat：以下“コート”と記載）」がデビューしました。因みに”Boot Black”とはアメリカ英語で「靴磨き」の意味で、正に直球勝負のネーミングです。
この特徴は言わずもがな、今までの油性ワックスに求められていた機能を敢えて「ベース」と「コート」の2品目に分化させた点でしょう。まず油性の「ベース」で革の毛穴を埋めることでその表面を均質化し、その上に乳化性の「コート」でザラツキのない輝きのある膜を作るわけです。今までの油性ワックスでは、これらの機能を一編にまとめて行ってしまっているがゆえに失敗が起こるわけで、ならば2つに分けてより丁寧に取り組み、その効果を簡単にかつ最大限に発揮させようという、極めて理論的な作戦です。こちらも「ベース」「コート」それぞれを使用するごとに、例の「水の一滴」が必要となります。
こちらももちろん試用してみましたよ。「ベース」を塗ってしばらく放置した後に水を一滴垂らして乾拭きした段階では、光沢はあまり出ないのですが、「コート」を少量塗って再び水を一滴垂らして乾拭きすると…… いや、文字通りキラッとした光沢があっという間に出てきます！ 今までの苦労は一体なんだったの？ と言う感じです。「コート」は重ね塗りも可能ですが、個人的には一回で十分輝いてくれると感じましたよ。因みにこの「ブートブラック」シリーズは、上記の2品目だけでなく、今後もその他様々な品物が登場する予定とのこと。シューケア用品界の新たな台風の目になる可能性大です！
【Boot Black／High Shine Base & High Shine Coat】
■価格 （いずれも税込み）:
High Shine Base （無色）\1,050
High Shine Coat （無色・黒）\1,260
■お問い合わせ先
Rifare
HP： Rifare - 恵比寿
いかがでしたでしょうか？ アプローチは全く異なるものの、いずれも靴修理のアトリエが商品開発に絡んでいるという点では、実際に靴を毎日履くユーザーに近い側からの声が商品作りに生かされたものと言えそうです。このような「現場感」が、靴作りにもそしてその周辺用具作りにも、もっと反映されることを願わずにいられません。それでは次回は、今回飛ばしてしまった「ある靴」のケアについて、じっくり見てまいりたいと思いますので、こうご期待（コレも困っている方、結構多いはず）！
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