フランスが起源のヨーロッパサイズ

 グッチのビットモカシン
ある意味最もイタリア靴らしい靴と言える、グッチのビットモカシンです。サイズ表記はヨーロッパサイズの「39 1/2 D」。グッチは日本やヨーロッパではこのサイズ表記ですが、アメリカでは現在、「7D」などアメリカサイズの表記で売られています。


この表記は、ナポレオン統治時代にヨーロッパ大陸に広まったようです。当時のパリの靴職人の縫いのピッチが起源とも、当時パリで流行した刺繍のピッチが起源とも言われていますが、イギリスやアメリカの表記に比べると素直ですので、国を超えて広まっていったのでしょう。その頃国際的に浸透しはじめた「メートル法」との関連もありそうです。

足長
  • 起点「0」は踵の一番後ろとし、そこから2/3cm(約6.7mm)間隔で表記を1,2,3…と進めます。イギリスサイズやアメリカサイズのような読み替えは一切行いません。
  • 1/3cm(約3.4mm)ごとに、ハーフサイズを設定します。

足囲
  • 「D」「EEE」などイギリスサイズやアメリカサイズのものをそのまま取り入れたり、Narrow、Medium、Wide等の表記にしたりなど、正直バラバラ。各メーカーで独自の対応をしているのが実情です。



実は一番素直な、日本サイズ

 リーガルのW105
リーガルの外羽根式ロングウィングチップ、W105です。サイズ表記はもちろん日本サイズの「24.5 EEE」。ただ「EEE」とは言っても甲高に振った設計で、幅そのものは日本の「EE」とほぼ同じです。


日本の革靴のサイズ表記は、1950年代後半にそれまでの「文・分」基準から、センチメートル基準へと変化し、1983年に漸くJIS規格、つまり国のお墨付きとなった実は大変新しいものです。歴史が新しい分、表記方法も整理されている感があります。

足長
  • 起点「0」は踵の一番後ろとし、そこから1cm(10mm)間隔で表記を1,2,3…と進めます。イギリスサイズやアメリカサイズのような読み替えは一切行いません。
  • 0.5cm(5mm)ごとに、ハーフサイズを設定します。

足囲
  • 同一表記の足長では、足囲を数値の短いものから6mm間隔で、A、B、C、D、E、EE、EEE、EEEE、F、Gと表記します。
  • 靴メーカーにもよりますが、紳士靴では「EE」を標準とするところが多いです。
  • ただし実際に足囲が「EE」相当の日本人男性は、もはや全体の1/4以下とも言われていて、標準を「E」に細めているメーカー・ブランドも出始めています。



最後のページは、「表記の違い以上に大切なこと」をお話いたしましょう! 謎の核心に迫ります。