角栓様物質が原因の「若年性脱毛」

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毛穴を塞ぐ角栓様物質。
抜け毛の中でも深刻な問題を含んでいるのが「若年性脱毛」です。以前にも「これが髪の毛のメカニズムだ 抜け毛がおこるのは、なぜ?」で取り上げたように、本来なら成長期にある毛根細胞が正常に働かず、髪が寿命を全うする前に抜け落ちてしまうのが若年性脱毛の特徴です。脱毛とともに髪が細くなり、頭部が薄く見え始めてきます。

老化による脱毛はある程度仕方のないことですが、20~30代では髪もまだまだ成長する時期。進行を食い止め、健康な髪を取り戻すことが急務といえるでしょう。

原因は、遺伝や、男性ホルモンの分泌過多、不規則な生活習慣、ストレス、睡眠不足などいろいろありますが、中でも一番の原因は「角栓様物質」です。過剰に分泌された皮脂と毛穴の奥に詰まった古い角質が混り合い、大きな塊となって毛穴を塞いでしまうのです。

予防策は、角栓様物質の原因となる角質を取り除くことです。毛穴の奥に潜んでいるため、しっかりとシャンプーしてもなかなか除去しにくいのが角質ですが、最近では、頭皮を直に通過する極超微粒子育毛剤なども市販されていますので、それらを使用し、角栓様物質の除去に努めましょう。

【原因】
角栓様物質が毛穴を塞ぎ、髪の成長を妨げる
【対策】
毛穴の奥まで考えたシャンプー、極超微粒子育毛剤などの使用


ある日突然襲ってくる「円形脱毛症」

ある日突然、円形や楕円形など部分的に脱毛が生じるのが「円形脱毛症」です。男女関係なく発症します。抜けた髪の毛には毛根が残っておらず、脱毛部分の皮膚はやや周囲よりもへこんだ状態になります。症状には、頭部の一部分に発生する「単発型」と脱毛部分が移動し広範囲に広がっていく「多発型」の2種類あります。

原因は、主に以下の3つが挙げられています。

「自律神経異常説」…ストレスなど自律神経に障害が起こることで、毛細血管が萎縮。髪が栄養補給できず、脱毛を促進させるという説。
「末梢神経不全説」…肩こりや首の痛みによる血行不全が円形脱毛症を引き起こすという説。
「自己免疫説」…リンパ球がなんらかの原因で髪を作る毛母細胞を異物とみなし攻撃するという説。

ただし、医学的には因果関係がまだはっきりとつかめていないのが現状です。

症状を発症した人の中には、数ヵ月後には軟らかい髪が生え始め、自然治癒で元通りに回復する場合もあります。急激な脱毛が見られる場合はできるだけ早めに皮膚科の診断を受け、適切な対処をしましょう。

【原因】
※上記参照
【対策】
過労やストレスは避け、睡眠や栄養を十分にとる


最近では若い女性にも…「瀰漫(びまん)性脱毛症」

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毎日不摂生な生活を送っていると、髪の毛にも…
中高年の女性に多く見られるのが「瀰漫(びまん)性脱毛症」です。休止期毛の割合が多くなり、頭髪全体の髪がまばらに薄くなってきます。主な原因は、頭皮や毛根部の細胞の老化。加齢による血行不良やホルモンの影響が抜け毛の割合を増やしていきます。

また最近では更年期の女性だけでなく、20~30代の女性にも瀰漫性脱毛症が見受けられています。ダイエットによる栄養不足や、社会進出による男性同様の精神的・肉体的な負担の増加など、いくつかの要因がありそうです。

加齢によるものとはいえ、日ごろの生活習慣次第で十分予防可能です。頭部をマッサージするなどのアンチエイジング対策を心がけましょう。

【原因】
加齢による休止期毛割合の増加、髪全体が薄くなる
【対策】
マッサージによる血行促進、アンチエイジング対策


毎日の心がけひとつが脱毛の防止につながります。今回は、若干堅めの内容でしたが、きちんとした情報で髪の健康をしっかりと育みましょう。

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