男のヘアケアと不倫は、実は深い関係!?
「メンズファッション」ガイド・倉野路凡さん |
佐藤:そうですね、まず10代後半、次が20代から30代前半、そして最後に50代。この3つが髪の毛を特に気にする時期でしょうか。
石田:何か理由があるんですか?
佐藤:まず10代後半は、男性ホルモンが強くなって、最初に薄毛が出始める時期。20代から30代前半は、適齢期で「薄毛のせいで女性とのチャンスがない」と思う時期なんです。
長坂:しつこいですが、髪の量でチャンスは左右されませんね。
佐藤:そして50代は、課長から部長、さらには取締役に昇進する時期にあたります。
倉野:昇進にも関係ある?
佐藤:仕事で重要なことを任されるようになると、強い姿勢というか、凛とした態度が必要になります。その場合、髪の毛が薄いと、どうしても弱腰になる。「頭を見られてしまうと、言いたいことも言えなくなる」というのが理由ですね。あともう一つは、付き合っている彼女の問題。
長坂:は?
佐藤:この年代には、若い女性と不倫をしてしまう人なんかも出てきます。その場合、彼女に「もっと髪があった方がいいなー」と言われ、真剣に考えるようになるのです。
石田:不倫も恋愛の一つですが、それだけの理由なら、愚かですねー。
倉野:彼女に良く見られたいわけか。
佐藤:彼女も相手の男性に若くあって欲しいですし、そこまで言われると断れないんじゃないですか?
長坂:気持ちはわかりますが、どうせ年輩の方とお付き合いするなら、イブシギンの良さ、中身の素晴らしさに期待して欲しいですね。もちろん不倫は推奨しませんけれど……。
佐藤:そうですね。男性もその部分で勝負出来るようになれば、本物だと思います。
高さ4.5cmの襟が、男の薄毛を救う
byメンズファッションガイド
「美しい姿勢・歩き方」ガイド・長坂靖子さん |
佐藤:そうですね。先ほどの年代別で見ると分かりやすいのですが、自分の収入によってチョイスしているケースが少なくありません。10代の頃はお金もないので、シャンプーとか市販の育毛剤に注目します。使う額は、平均で月2,000円くらい。20から30代では、それがサロンや医師の育毛剤になる。月5,000円くらい。50代では、不倫ができるほど財力がありますから、月2万円くらいを、カツラだとか植毛などに使います。
倉野:どの方法が良い、というのはあるのですか?
佐藤:うーん、その人の好き嫌い、どの程度切迫感があるか、そして予算によるでしょうね。
石田:私は薄毛を改善することを、オシャレ行為と考えたいのですが、自分の等身大に合った方法を取るのが、やっぱり美しいと思います。
長坂:お金が無いのに無理して高い方法を選んで、その分、毎日カップラーメンで過ごすなどというのはダメですね。
長坂:そうですね。話し方だとか笑顔だとか、全部をふくめて“爽やか男”になればいい。
倉野:清潔感を出すコツをお教えしましょう。清潔なのと、清潔感を出すのとは違います。まず、清潔であることは必須条件。着る物はいつも洗濯してあるとか。その上である程度の演出をしないと、清潔感はイメージしてもらえないんです。
佐藤:たとえば?
倉野:たとえば、これまで1カ月に1回床屋に行っていたのなら、それを2回にする。薄毛の人にとって、生えている髪が長すぎるとバランスが悪くなってしまいますからね。
石田:なるほど。シャンプーして清潔にするだけでなく、バランス良く整えて、清潔さがビジュアルとして見えるようにするのですね。
倉野:ええ。また、襟が少し高めの4.5cmのシャツを選んで着る。この4.5cmがミソで、Vゾーンから顔にかけてぐっと清潔感が増しますよ。
佐藤:へー、そうなんですか。4.5cmねぇ。
長坂:それと、メガネなどの小物で演出する手もありますね。小物とは言えないかも知れませんが、その中で私は特に靴が大切だと思います。靴は、比較的おろそかにされやすいですから、それをキメている人には魅力を感じますよ。靴がキレイだと、全体がしまってみえる。また、靴は歩くということと大きく関係しています。美しく歩いて良い印象を与えるという意味でも、靴は大切に考えてほしいなぁ。
石田:体の一番上のマイナスをプラスにする、一番下のアイテムというのが面白いですね。
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