ベルギーの新年(1~2月)
子どもたちもカーニバルの主役©News Agency-Wu Wei Xinhua
一気に新年モードに入る日本と違い、元旦を過ぎても町はクリスマスの余韻が漂うベルギー。でも1月6日の公現祭が来ればベルギー人もようやく新年を実感、やっと飾り付けを外す人も多いのです。キリスト教の祭日であるこの公現祭はこの世に出現したイエス・キリストが神性を人々の前で表した日。一般には「ガレット・デ・ロワ(王様のパイ)」を食べる日として市民権を得ています。お隣のフランスと同様、パン屋には紙の王冠を乗せたガレットが並びます。この時期に旅行をする人はアーモンドクリームが口に広がる優しい味を現地で体験してはいかがでしょうか。
羽飾りが見事な「道化師ジル」©News Agency-Wu Wei Xinhua
2月に入ればベルギーが誇るカーニバルの季節。冬の寒さを追い出し、豊作と無病息災を祝い春を迎い入れるお祭りで、さながら「ヨーロッパ版節分」です。最も有名なものにベルギー南西の町バンシュで開催の「
ジルのカーニバル」が。最終日には駝鳥の羽飾りを頭につけた「道化師ジル」がコミカルに町をパレード。ユネスコ無形遺産にも指定されています。
1月は年間で寒さが最も厳しい時期なので、くれぐれも手袋、マフラー、セーター、厚手のコートを忘れずにご出発を。とはいえ室内に入ると暖房が効いていて暖かい場所も多いもの。脱ぎやすい重ね着の服装をしてしておくと便利。
以下、*印は毎年日付がかわる移動祝祭日とイベント。祝日は美術館など観光スポットが休みになる確率が高いものだけを掲載しています。
<新年の祝日>
<新年のイベント•祭り•伝統行事>
- 1月初旬~31日:冬のバーゲン
- 2月~3月:ジルのカーニバル*(バンシュ)(ユネスコ無形遺産)