パーソナルカラータイプ別……おすすめのブルー
色彩にはさまざまな心理効果があります。最もポピュラーなのは、暖色、寒色という言葉が示すように、寒暖感ではないでしょうか。色彩の寒暖感を明らかにするために、さまざまな実験や調査が行われてきました。例えば、37度に設定したさまざまな色彩のお湯に指をひたし、見かけの温度を比較する実験では、温度が低い方から、白・青・黒・菫・緑・黄・橙・赤という結果が得られています。
色彩の寒暖感は、ファッションやインテリアなど、身近な生活にも取り入れられてきました。白や青を取り入れると、視覚的に涼やかに感じられることから、白や青は夏の定番色として親しまれています。
海の青、空の青
以前、あなたの一票「海の青、空の青、あなたはどちらの青がお好きですか?」(All Aboutのウェブアンケート)を実施しました。アンケート結果は上記のとおり、2対1の割合で、空の青の方が人気を集めました。青は地球上に最もたくさんある色。しかし、海の青も空の青も、手でつかまえることはできません。青は、地球の色、無限に広がる宇宙の色、そして私たちを未来へと誘う色です。例えば、メーテルリンクの「青い鳥」は、そんな青のイメージから育まれた創作のひとつ。青は希望のメタファーとしても親しまれています。まずは、伝統的な色名の中から、空や海に由来するブルー系の色をご紹介しましょう。 ■BLEU MEDITERRANEE(ブルー・メディテラネ) 地中海のブルー
色の由来:地中海の海水の色。地中海はヨーロッパと、アジアとアフリカを区分する中央にある重要な位置だけに色にも重要性が与えられている。
■BLEU ADRIATIQUE(ブルー・アドリアティック)アドリア海のブルー
色の由来:フランスでは海や空の色からブルーを想像するが、アドリア海の海の色を指していった色。
■水色(みずいろ)
色の由来:青の明るいうすい調子の色範囲を空色の系統とすると、水色もその系統だが、空色よりも緑みによった色を一般に水色というのである。英名はアクア(aqua)という。 ■BLEU CIEL(ブルー・シエル)空のブルー
色の由来:太陽の輝いている時の空のブルーの色。
■空色(そらいろ)
色の由来:空色のスカイブルー(sky blue)は青空のように明るい青をいうが、空の色は変化が大きい。したがってかなり巾のある青の明るい色の範囲を総称する名として用いられる。
■紺碧(こんぺき)
色の由来:紺碧の空などといい鮮やかな青を形容した言葉である。碧(へき)は碧石の青緑色からきている。この場合の紺はむしろ語感を強めるのにそえられたのであって、鮮明な緑みの青を言ったものである。
このように青といっても、さまざまな青があります。緑みを帯びた青、紫みを帯びた青というように、色みにも幅がありますし、明るさや鮮やかさによっても、醸し出すイメージは大きく異なっています。
青をファッションやメイクに取り入れる場合は、似合う青を選ぶことが大切です。
自分に似合う青の選び方
似合う色は、人それぞれ異なります。青は苦手とおっしゃる方も、色相(色み)や色調(トーン)の選び方次第で、上手に着こなすことができます。パーソナルカラーの4つの基本タイプの青の特徴をまとめましたので、ご参考になさってください。※ご自分のパーソナルカラーがわからない方は、下記の簡易診断をお試しください。パーソナルカラーの基本となる4つのタイプを紹介しています。
■スプリング(春)タイプ スプリングタイプは、ティファニーのパッケージのような爽やかなアクアブルー、明るく透明感のあるライトブルー、紫みを帯びたソフトなブルーなど、どこかあたたかみのあるブルーが似合います。
■サマー(夏)タイプ サマータイプは、白やグレイが混ざったパウダリーで冷たいブルーが似合います。
■オータム(秋)タイプ オータムタイプは、緑みに寄った、ターコイズやティールブルーなど個性的で落ち着いたブルーが似合います。
■ウィンター(冬)タイプ ウィンタータイプは、ホットターコイズやロイヤルブルーのような鮮やかでインパクトの強いブルー、あるいは、アイシーブルーのような淡いブルーが似合います。
パーソナルカラーの4つの基本タイプは、ブルーベース(サマータイプとウィンタータイプ)、イエローベース(スプリングタイプとオータムタイプ)に大別されます。ブルーベースに比べると、イエローベースはブルー系は似合う色が少ないので、色みやトーンを吟味することが大切です。
タイプ別! おすすめカラーコーディネート
色彩は組み合わせによって、さまざまな表情が生まれます。今回は、夏の通勤スタイルにもおすすめしたい、涼やかで好感度の高いカラーコーディネートをご紹介します。■スプリング(春)タイプ 透明感のある暖かいブルーは、あなたを明るい知性の持ち主に見せてくれるでしょう。ブルーとグリーンでシャープにまとめましょう。
■サマー(夏)タイプ 少しグレーがかかったブルーから爽やかなパウダーブルーまで、さまざまなブルーがよくお似合いになります。ブルーを中心に、寒色系のグラデーション配色でエレガントに装いましょう。
■オータムタイプ トルコ石のような緑みを帯びたブルーが、あなたの落ち着いた雰囲気と調和します。ポイントカラーのサーモンを効かせて、リッチな雰囲気を演出しましょう。
■ウィンター(冬)タイプ ロイヤルブルーのようなはっきりした色は、あなたをクールで知的に見せてくれます。明度のコントラストを効かせて、スッキリと爽やかなコーディネートを楽しみましょう。
白(淡い色)と青(寒色系)を組み合わせると、見た目に涼やかなカラーコーディネートになります。単調でメリハリに欠けるときは、暖色系をポイントに取り入れたり、あるいは、色みのグラデーションをつくると心地よい変化が生まれるでしょう。
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