食通の都ブリュッセルのレストラン
美食家を唸らせるのがブリュッセルのレストラン
ブリュッセルはガストロノミ・レストランにも定評あり
つまり彼の言葉を解釈すれば、ベルギーのレストランでは、フランス料理が誇る「繊細な味付けや職人の技」に加え、ドイツ風の「ダイナミックな盛りつけ」も同時に楽しめるということ。
実際に現地のレストランを堪能すれば、それが誇張ではないことは旅行者にもすぐにわかるはず。まさにお隣のニ大国の良いとこどり! ベルギーのレストランは、舌とお腹とも存分に満足させたいというワガママなグルメ旅行者の期待にしっかりお応えします。
特に首都ブリュッセルは、料理の質と選択肢の幅でも群を抜きます。中世の昔から交通の要所で、「欧州の十字路」として民族と文化が交差してきた町であり、近年は重要な国際機関が置かれたことで国際都市として存在感を放っています。現在、市内のレストランの数はおよそ1500。必然的にレストランも、あらゆる国籍の人々の味覚を満足させる名店揃いとなっているのです。
ブリュッセルでは、どこで何が食べられる?
どこに行ってもその土地のものが一番美味しいというわけで、まずは伝統的なベルギー料理を体験してみるのをおすすめします。日本人にはなかなかなじみのないベルギー料理。どんなものがあるか、解説はこちら>>>ベルギー料理
「トマト・オ・クルベット」(小エビのトマト詰め)は伝統的なベルギー料理©D.Rys_Toerisme Vlaanderen
ただしこのエリアは観光客向けのため「値段は高いが味はいまひとつ」の店と、「オ・ザルム・ド・ブリュッセル」「シー・グリル」のように「地元の人も絶賛する名店」とが玉石混淆状態にあります。まさに事前の情報収集が良い店に出会える鍵。今後とも本サイト上でレストランのリストを増やしていきますので、是非参考にしてみて下さい。
EU地区の人気店「ラトリエ・ヨーロペン」は隠れ家風
創作フレンチの看板を掲げた店のメニューには、伝統のベルギー料理にアレンジを加えたものも目立ちます。伝統といかに手を結び、新しい味を生み出せるのか。名シェフの腕の見せ所ともいえる料理だけに、見つけたら積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。
またブリュッセルには地区ごとに得意とする料理がありますので、以下を頭の片隅に入れておくと便利です。
- ベルギー料理や創作フレンチのレストラン……市内全エリアに点在するが東方のEU地区、南方のサン=ジルや南東のイクセル地区などに定評が
- シーフード料理……かつて魚市場のあったサンカトリーヌ広場周辺が文句なしに有名
- スペインとポルトガル料理……有名な蚤の市のあるマロル地区
- アフリカ料理……南東のマトンジェ地区
ブリュッセルのレストランでの注意点
店の定休日にはご注意を
食事時間はだいたい昼は12時半~14時、夜は19~22時くらいまで。人気店には前もって予約を入れましょう。憧れのレストランに行きたいけれど予算が少なめという場合、夜のコースは諦めて、お得なランチメニューを選ぶのも得策です。高級レストランでも大変お得なメニューを用意している場合が多いので、そちらを狙ってみてください。
それでは次のページから具体的にレストランをご紹介します。