定年・退職のお金/老後資金の貯め方

現役時代から始める、老後のお金の上手な貯め方(2ページ目)

老後資金の準備に取り掛かるのは、早ければ早いほど後が楽です。毎月いくら積み立てて、どのような金融商品を使えばいいのかについて解説します。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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老後資金づくりにはどんな金融商品を選べばいい?

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どんな金融商品が老後資金づくりに向いているか、家族で話し合ってみても

前ページの4つのポイントが大切な理由と、それぞれを満たす金融商品について考えてみましょう。

(1) 毎月貯める
毎月一定の金額を長期間ためるには、手間がかからないことや貯めていることを忘れてしまう方法でないと、途中で挫折します。それには、給与からの天引きや口座からの自動引き落としなどがいいでしょう。

(2) 取り崩さない
ある程度貯まると、教育資金や住宅購入の頭金に一部を流用してもかまわないような気になります。でもそれはご法度です。そうならないためには現金化できないあるいはしにくい、解約手続きが面倒、ペナルティーがある、などの商品を選びます。

(3) 優遇税制を利用する
資産を殖やすには「税制を味方につける」ことが鉄則です。利息に課税されない、あるいは課税が先送りされる商品を選びます。

(4) ある程度リスクをとる
貯める期間が20年、30年と長いので、安全性と収益性のバランスをとる必要があります。リスクは少々あるけれど収益が望める商品で一部を運用することも考えます。

上記の条件を満たす商品を、タイプ別にピックアップすると、次のようになります。
  • (1)(2)を満たす商品:定期積立預金や定期預金など
  • (1)(2)(3)を満たす商品:財形年金貯蓄、小規模企業共済、定額個人年金など
  • (1)(2)(3)(4)を満たす商品:個人型の確定拠出型年金(日本版401K)、確定拠出年金マッチング制度、従業員持株会、変額個人年金など
  • (1)(2)(4)を満たす商品:投資信託や株式、金の自動積立
  • (2)(3)(4)を満たす商品:企業型の確定拠出型年金(掛金は企業が拠出するので、実質的には(1)も満たす)

以上の商品以外に、終身保険や養老保険などの保険商品も考えられます。ただし、保険は金融商品とは異なる面があるので、経費や税金、解約した場合、など契約する前に細かくチェックすることをお忘れなく!

状況によって利用できる商品、できない商品があるでしょうが、年齢や金融資産の余裕度などを考えながら、これらの商品を組み合わせて少額からコツコツと老後資金を貯めていきましょう、それもできるだけ早く!そう、この記事を読み終わった今がチャンスです。

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