授乳間隔が短くてはダメ?
授乳間隔は徐々に空いていきます。焦らずに |
生後3ヵ月くらいからは徐々に授乳間隔が3時間くらい空くようにしていって欲しいと私も指導しています。しかし、授乳間隔には「お母さんと赤ちゃん」でしかわからない独自のペースが存在します。
ですから、授乳時間が1時間しか空いていないからといって、母乳不足と決め付ける必要はありません。赤ちゃんが上手に母乳を飲めていないだけかもしれません。
母乳は吸われるとどんどん分泌されるようになります。もしお母さんが疲れてしまうようならミルクを足しても構いませんが、そうでなければ、安易にミルクを足す必要はありません。
まずは赤ちゃんが欲しがるだけ母乳をあげてみましょう。そのうちにお母さんと赤ちゃんのペースが少しずつつかめ、授乳間隔が空いてくるでしょう。
本当にいつも母乳を欲しがっているの?
「母乳は欲しがるだけあげましょう」とお伝えすると、「よく泣くので、いつも欲しがっているようです」と答える方もいらっしゃいます。でも、そう思う前に考えて欲しいのが、赤ちゃんの本当の要求です。生後3ヵ月頃から、赤ちゃんは
- お尻が気持ち悪い
- 熱い/寒い
- 退屈(遊んで欲しい)
など、様々な要求を訴えるために泣くようになります。
授乳してからあまり時間が経たないうちに泣いている場合、まずは赤ちゃんが快適そうか、楽しそうか……などの状況を考えて、おむつを変える、室温などの環境を見直す、歌を歌ったり一緒に遊ぶ、散歩に出かけるなどをしてみましょう。
それでもまだ泣くようなら、お腹が空いているのかもしれません。母乳をあげてみましょう。
ミルクを足すのはどんな時?
本当に母乳不足を疑うのは、特に大きな病気もしなかったのにもかかわらず、1ヵ月間体重が変わらない時です。そのような場合は、粉ミルクを補うことを検討してみましょう。最近の粉ミルクはとても良く出来ています。安心してあげましょうね。次回記事『母乳育児の悩み解決:母乳と離乳食』では、離乳食と母乳の悩みについてお答えします。