浴室/シャワー・浴室乾燥機・ミストサウナの基礎知識

浴槽用の水栓金具 バス水栓の種類と特徴&選び方

浴室で用いられる水栓金具には、浴槽用や洗い場用、浴槽と洗い場兼用、シャワー水栓などがあります。浴室のプランや取り入れるシステムバス商品などによって、さまざまですが、ここでは、浴槽用の水栓金具(バス水栓・バス混合栓)の設置方法やデザインの種類、サーモスタットや定量止水などの機能についてまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

浴槽に湯水を貯めるバス水栓

浴室で用いられる水栓金具には、浴槽(バスタブ)用の水栓、洗い場用水栓、浴槽と洗い場兼用の水栓、シャワー水栓などがあります。その中で、浴槽に用いる水栓は、浴槽に水やお湯を貯めるためのもので、バス水栓・バス混合栓とも呼ばれています。
豊かな曲線を持つ水栓金具は、バスルーム空間のポイントにも。[VLBK7 バス用湯水混合栓]undefinedセラトレーディングundefinedhttp://www.cera.co.jp/

豊かな曲線を持つ水栓金具は、バスルーム空間のポイントにも。[VLBK7 バス用湯水混合栓] セラトレーディング

最近では、給湯器(給湯システム)の機能によって浴槽内の循環口からお湯張りや追い焚き、差し湯などの給水・給湯を行うため、バス水栓を設置しないケースも多いようです。しかし、慣れている水栓で操作をしたい、入浴中に蛇口から差し湯をしたい、という場合などでは、バス水栓もしくは浴槽と洗い場兼用の水栓を設置するプランもみられます。

システムバスでは設定を確認。在来工法ではデザイン性の高い水栓も

バスタブと洗い場の間に設置する、バス・シャワー兼用水栓(サーモスタット)を取り入れたプラン。[サザナ]undefinedTOTOundefinedhttp://www.toto.co.jp/

バスタブと洗い場の間に設置する、バス・シャワー兼用水栓(サーモスタット)を取り入れたプラン。[サザナ] TOTO

新築やリフォームで多くの方が取り入れるシステムバスの場合では、設定された水栓金具から選ぶことになりますが、商品シリーズによって、バス水栓の設定がないタイプやオプションで設置できるケース、浴槽と洗い場兼用のバス・シャワー兼用水栓が設定されているものなどさまざま。バス水栓を希望する場合は、システムバスを選ぶ前に、どのような水栓が設定されているのか確認しておくようにしましょう。

また、浴槽や水栓金具、内装材などを自由に選択しプランニングする在来工法(現場施工)の浴室では、浴槽に合わせてデザイン性の高いバス水栓を取り入れるケースもみられます。

デッキタイプと壁付きタイプ。ツーハンドルとシングルレバー

さまざまな浴室空間にも馴染むすっきりとしたモダンなデザイン。[HG71747 undefined3ホールバス用湯水混合栓カバー部(デッキタイプ)]undefined セラトレーディングundefinedhttp://www.cera.co.jp/

さまざまな浴室空間にも馴染むすっきりとしたモダンなデザイン。[HG71747  3ホールバス用湯水混合栓カバー部(デッキタイプ)]  セラトレーディング

バス水栓は、設置方法でふたつに分類することができます。浴槽のふち(脇・カウンターなど)に設置するのがデッキタイプ(台付きタイプ)。壁に取り付けるのが壁付きタイプです。壁付きタイプの方が浴槽のふち部分が必要ないので、省スペースといえるでしょう。


また、形状としては、他の水栓金具と同様に、ツーハンドル(2バルブ)タイプとシングルレバータイプ。浴槽に吐水するために吐水口が長めのものが多いのが特徴です。

使い勝手を高めるサーモスタットや定量止水機能

壁に取りつけるツーハンドルタイプのバス水栓。[ニューウエーブシリーズundefined壁付2ハンドル混合水栓undefinedTMH20-2A20]undefined undefinedTOTOundefinedhttp://www.toto.co.jp/

壁に取りつけるツーハンドルタイプのバス水栓。[ニューウエーブシリーズ 壁付2ハンドル混合水栓 TMH20-2A20]   TOTO

バス水栓は、お湯や水を貯めるための水栓なので、基本的な機能があればいいでしょう。付加される機能としては、調整ハンドルで温度設定することで、安定した温度のお湯が得られるサーモスタット、お湯張りの際に設定した湯量に達すると自動的に止水する、定量止水機能を持つタイプなど。サーモスタットと定量止水の両方を持つタイプもあります。

空間のアクセントになるような魅力的なデザインも

最近では、浴室内に取り入れる水栓金具やシャワー、タオル掛けなどのアクセサリー類などにこだわる方も多くみられ、バス水栓も、国産だけでなく輸入品などにも、デザイン性の高い個性的なタイプが揃っています。

モダンでシンプルなデザインが人気のようですが、エレガントな雰囲気を持つ商品などの提案も。水栓そのものの形状だけでなく、湯水の流れを意識したタイプもみられます。シャワーや浴槽などとコーディネートできるものもあり、空間イメージに合わせて選ぶことも可能でしょう。

また、ユニバーサルデザイン化は進み、水まわりの設備機器である水栓金具は、誰にでも使いやすく安全性に配慮されたものも多くみられます。

シンプルながら落ち着いたデザインは、ゆったりとしたバスルーム空間に取り入れたい。undefined[GRシリーズundefined2ハンドル混合水栓〈台付き〉]undefined undefinedTOTOundefinedhttp://www.toto.co.jp/

シンプルながら落ち着いたデザインは、ゆったりとしたバスルーム空間に取り入れたい。 [GRシリーズ 2ハンドル混合水栓〈台付き〉]   TOTO

プランや入浴スタイルに合わせて検討を。ショールームで操作し確認

バス水栓に限らず、浴室の水栓金具を検討する際には、空間プランや入浴スタイル、家族構成などを考慮して、適する水栓金具を明確にすることが大切です。バス水栓は、性能やデザイン、使い勝手はもちろん、浴槽との組み合わせ、洗い場の水栓やシャワーとのコーディネートなども重要でしょう。

選ぶ際には、カタログだけでなく、必ずショールームで確認を。最近では実際に水を流すことができるショールームもあるので、実物のボリュームや素材感、使い勝手などをチェックし、比較検討することが大切です。


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