浴槽に湯水を貯めるバス水栓
浴室で用いられる水栓金具には、浴槽(バスタブ)用の水栓、洗い場用水栓、浴槽と洗い場兼用の水栓、シャワー水栓などがあります。その中で、浴槽に用いる水栓は、浴槽に水やお湯を貯めるためのもので、バス水栓・バス混合栓とも呼ばれています。豊かな曲線を持つ水栓金具は、バスルーム空間のポイントにも。[VLBK7 バス用湯水混合栓] セラトレーディング
システムバスでは設定を確認。在来工法ではデザイン性の高い水栓も
バスタブと洗い場の間に設置する、バス・シャワー兼用水栓(サーモスタット)を取り入れたプラン。[サザナ] TOTO
また、浴槽や水栓金具、内装材などを自由に選択しプランニングする在来工法(現場施工)の浴室では、浴槽に合わせてデザイン性の高いバス水栓を取り入れるケースもみられます。
デッキタイプと壁付きタイプ。ツーハンドルとシングルレバー
さまざまな浴室空間にも馴染むすっきりとしたモダンなデザイン。[HG71747 3ホールバス用湯水混合栓カバー部(デッキタイプ)] セラトレーディング
バス水栓は、設置方法でふたつに分類することができます。浴槽のふち(脇・カウンターなど)に設置するのがデッキタイプ(台付きタイプ)。壁に取り付けるのが壁付きタイプです。壁付きタイプの方が浴槽のふち部分が必要ないので、省スペースといえるでしょう。
また、形状としては、他の水栓金具と同様に、ツーハンドル(2バルブ)タイプとシングルレバータイプ。浴槽に吐水するために吐水口が長めのものが多いのが特徴です。
使い勝手を高めるサーモスタットや定量止水機能
壁に取りつけるツーハンドルタイプのバス水栓。[ニューウエーブシリーズ 壁付2ハンドル混合水栓 TMH20-2A20] TOTO
空間のアクセントになるような魅力的なデザインも
最近では、浴室内に取り入れる水栓金具やシャワー、タオル掛けなどのアクセサリー類などにこだわる方も多くみられ、バス水栓も、国産だけでなく輸入品などにも、デザイン性の高い個性的なタイプが揃っています。モダンでシンプルなデザインが人気のようですが、エレガントな雰囲気を持つ商品などの提案も。水栓そのものの形状だけでなく、湯水の流れを意識したタイプもみられます。シャワーや浴槽などとコーディネートできるものもあり、空間イメージに合わせて選ぶことも可能でしょう。
また、ユニバーサルデザイン化は進み、水まわりの設備機器である水栓金具は、誰にでも使いやすく安全性に配慮されたものも多くみられます。
シンプルながら落ち着いたデザインは、ゆったりとしたバスルーム空間に取り入れたい。 [GRシリーズ 2ハンドル混合水栓〈台付き〉] TOTO
プランや入浴スタイルに合わせて検討を。ショールームで操作し確認
バス水栓に限らず、浴室の水栓金具を検討する際には、空間プランや入浴スタイル、家族構成などを考慮して、適する水栓金具を明確にすることが大切です。バス水栓は、性能やデザイン、使い勝手はもちろん、浴槽との組み合わせ、洗い場の水栓やシャワーとのコーディネートなども重要でしょう。選ぶ際には、カタログだけでなく、必ずショールームで確認を。最近では実際に水を流すことができるショールームもあるので、実物のボリュームや素材感、使い勝手などをチェックし、比較検討することが大切です。
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