義実家への帰省マナー
ソファに座りっぱなしでは、ただの“お客様”になってしまいます
義実家への手土産の選び方
お盆と暮の手みやげに、頭を悩ませている方も多いようです。話題のもの、お好きそうなもの、みんなでいただけるもの……どのようなものであれ、「なぜそれを選んだか」という理由が大切です!「お母さまがお好きそうかと思って……」
「こちら、地元でとても人気がある○○なんです。ぜひ召し上がっていただきたくて……」
「塩分を控えてらっしゃるお父さんによろしいかな、と思いまして」
「以前、人からいただいてとてもおいしかったので…… 召し上がってみてください」
さあ、今年の帰省時にお持ちする手みやげの理由は決まりましたか? そして、ぜひそれを言葉にして、お義父さまやお義母さまにお伝えくださいね。
義実家へ帰省するときの服装
何日間も滞在する帰省。行き帰りはまだしも、滞在中ずっと“よそ行きスタイル”では、「お手伝いは御免です!」と言っているようなもの。お料理や後片付け、お掃除など、絶対に頼めないであろう上質なシルクのブラウスやお洒落なワンピースは、避けた方が賢明です。また、立ち座りや動きが窮屈そうなタイトスカートも、「○○さん、ちょっとこれ動かしてくださる?」といった言葉がかけづらいでしょう。もちろん、ミニスカートも身体を使うお手伝いは頼みにくいですね。
このように、すっかり“お客様気分”に見えてしまう装いは、反感を買うことも予想される、と心得ておきましょう。
義実家へ手土産の渡し方
■風呂敷「1年に1回か2回のことだから、きちんとお渡ししたい」という方は、風呂敷に包んでお持ちしてはいかがでしょうか? スマートにほどいてお渡しできるよう、練習をなさってみて。 包み方を詳しく知りたい方は「粋に使いこなす、風呂敷の包み方と渡し方」をどうぞ。
■ 紙袋
一般的には紙袋などに入れてお持ちすると思いますが、お渡しする時は紙袋から出します。「手土産の渡し方マナー」の記事もぜひ参考にしてください。
どちらも、上記の例を参考に、「なぜ、これを選んだか」という理由と共にお渡ししましょう。
義実家でのお手伝い疑問
「お庭の水まきしましょうか?」など、気づきも大切!
通常、食事の支度、後かたづけを基本とし、プラスアルファとして、買い物、掃除、草木の水やり、ペットのお世話……などを加えるのが一般的でしょう。ただ、滞在が長くなればなるほどご実家の方々の負担も増しますので、「手伝ってあげる」という感覚ではなく、「何日間か一緒に生活をする」という思いで家事をシェアするのが一番ですね。
■エプロンは持参?
“やる気”を見せられるエプロンは、もちろん持参なさるのもよいでしょう。また、もうひとつの方法として、「お義母さまのエプロンお借りしてもいいですか?」と聞いてみてはいかがでしょうか? きっと喜んで貸してくださるはずです。
手荒れの心配がある方で、食器洗浄機に任せないご実家なら、炊事用手袋を持参しても。
義実家へ帰省のお礼
玄関でお別れしたら、「これで無事終了―!」と安心なさらないように。何日間かお世話になったお礼を、手紙やメール、電話で改めてお伝えしてこそコミュニケーションが深まります。■手紙
封書でもハガキでも結構です。感謝の気持ちを文字にしてお送りしましょう。速達にまでする必要はありませんが、翌日には投函したいですね。
■メール
普段、メールを送り合っているのでしたら、メールでお礼を伝えるのもよいでしょう。ただし、「今までメールはお送りしたことはないけど、手紙を書くのはめんどくさい。電話でまた話すのはもっと億劫……」と、いきなり送信しても失礼にあたります。
■電話
夜遅くない時間でしたら、「ただいま、戻りました。いろいろありがとうございました」とお電話をおかけしてもよいでしょう。到着時間が遅くなってしまった場合は、翌日に。ただし、お義父さまもお義母さまも、お疲れで朝はゆっくりされているかもしれませんね。早い時間は避けましょう。
【関連記事】