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ボーナスで繰上返済を勧めるワケ(3ページ目)

余裕資金がないとできない繰上返済。まとまった金額が入るボーナス時こそ、繰上返済のチャンスです。繰上返済をすべきなのはどんな場合か、また、繰上返済の注意点についても知っておきましょう。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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繰上返済は貯蓄ではない

預金も相変わらずの低金利で、預け入れても増えないのなら、繰上返済の方が効果的、とどんどん繰上返済してしまうのも危険です。預貯金は手元に残るものですが、繰上返済したお金は戻ってこないのです。このようなことも含め、繰上返済を行う前には、次のような点を確認しておきましょう。

・今後5年以内にどのような支出があるのか
例えば、今後、教育費などの支出が増えるという場合には、毎年の収入だけでは足りず、貯蓄の取り崩しが必要な時期もあるでしょう。その他、車や家電の買い換えは必要ないかなど、今後おおむね5年以内に起きそうな通常の支出以外の大きな支出を確認し、貯蓄が不足することがないような金額に抑えておきましょう。

・収入は安定しているか
妻が仕事を辞める予定である、というような場合には、支出が減り、家計を安定させるまでの数ヶ月間、貯蓄が必要となることも考えられます。このように、近い将来収入が減ってしまう可能性がある場合には、貯蓄があることで安心感が高まります。今は無理して繰上返済せず、手元に資金を残しておきましょう。

・将来、返済が厳しくなることはないか
期間短縮型で繰上返済を行い、返済期間を短くしてしまうと、将来、万が一、返済が厳しくなった場合でも、返済期間を再び延ばすことは原則できません。収入もしくは支出面で将来大きな変化が予想される場合には、繰上返済を行うとしても、返済額軽減型で行い、返済期間を縮めないでおくほうが安心です。

また、繰上返済に手数料がかかる場合には、少額で行うよりも、2回分のボーナスをまとめて行った方がおトクということもあるでしょう。上記のような点を確認するとともに、手数料の確認も行い、安全で、効率よい繰上返済を行ってください。

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