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個人賠償責任保険のお得でおすすめな加入方法と注意点!

個人賠償責任保険の加入方法は色々あり、自動車保険や火災保険などに特約で付けるパターンが主流ですが、中にはクレジットカードに付帯しているものやクレジット会社で別途料金を支払って加入できるケースもあります。個人年金保険のおすすめ加入方法とその際の注意点について解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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個人賠償責任保険のおすすめ加入方法や損得!

損害保険の中でも保険料が安いわりに補償範囲が広く、私たち(個人)の日常生活に関わる損害賠償事故を全般補償するのが、個人賠償責任保険(または個人賠償責任補償、日常生活賠償など

※損保会社や保険商品で名称が統一されていない)です。
 
個人賠償責任保険おすすめ

個人賠償責任保険のお得でおすすめの加入方法とは


個人賠償責任保険の加入方法は色々あるため、自分のライフスタイルにあった形で加入するのがおすすめです。それでは詳細を確認していきましょう!
   

個人賠償責任保険とは何?

個人賠償責任保険とは、私たち「個人」が日常生活の中で第三者に対して対人賠償事故や対物賠償事故を起こして、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償されるものです。

もちろん保険金が支払われない要件はありますが、日常生活全般を補償するものなので補償の範囲はかなり広くなっています。また、家族型、あるいは家族全員でそれぞれ加入する必要はなく例えばその家の生計維持者が加入すれば、配偶者や子供、同居の親族や生計が同一の別居の未婚の子などまで補償範囲に入ります。

最近の動きとして責任無能力者を監督するその親族(認知症の親を介護する別居の子など)を対象者に拡大したり、同性間パートナーを配偶者の定義に含める動きなどが出てきています。
 

個人賠償責任保険は「特約」、気づかぬうちに重複していることも

個人賠償責任保険は単独で加入することがほとんどできないので、他の保険に特約で付帯して契約するのが一般的です。そのため正式には個人賠償責任保険「特約」ということになります。この特約を付帯できるのは、主に自動車保険火災保険傷害保険などです。ちなみに自転車保険と呼ばれるものは傷害保険の一種です。
 
個人賠償責任保険おすすめ

個人賠償責任保険特約を付帯できるのは、主に自動車保険、火災保険、傷害保険(自転車保険と呼ばれるものは傷害保険の一種)


加入を考えている人は、自分もしくは家族が加入している保険を見直し、重複していないか確認してみましょう。実際に特約保険料は負担の大きなものではありませんが、無駄に支払う必要もありません。
 

個人賠償責任保険はコスパの高い保険!

火災保険に個人賠償責任保険を特約付帯する場合、月々の保険料は100円弱~200円程度です。保険金額(契約金額のこと)を1,000万円にしても1億円にしても差額は月々数十円です。対人事故や対物事故など損害賠償に関する事故は、賠償額が大きくなることがあります。

自動車保険に付帯すればたいてい保険金額は無制限です。できれば億単位で補償するくらいのものに入っておくのがおすすめです。

このところ以前よりも個人賠償責任保険の特約保険料が上がっていますが、それでも月々100~200円程度の保険料でコストパフォーマンスのいい保険であることに変わりありません。ただし、自分で保険の管理ができない人は要注意! 特約だと保険に加入している意識が薄くなりがちだからです。

仮に、自動車保険に個人賠償責任保険をつけたとします。数年経ち、「車に乗らなくなったから自動車保険を解約する」といった場合、個人賠償責任保険を付帯していることを覚えていないと、いつの間にか補償がなくなっていたということになりかねません。
 

クレジットカード付帯の個人賠償責任保険は得?

個人賠償責任保険に知らずに加入しているという理由のもう一つは、クレジットカードに付帯サービスとしてついているケースがあるということです。但し残念ながらクレジットカードに自動付帯するものはほとんどなくなってきています。

無料で補償がつくのであくまでサービスの一環でしょうから仕方のないことです。その代わりに増えていているのが、クレジット会社が案内して別途保険料を支払って加入するパターンです。

補償については個人賠償責任保険だけではないので、傷害保険の死亡保障だけ、あるいは交通傷害の入院くらいまで少し補償をつけて、この保険をつけていて月々数百円というところです。
 

マンション住まい、賃貸住まいの人は加入している可能性も

■分譲マンション
分譲マンションでは、管理組合でマンションの共有部分の保険に加入していることがほとんどです。同時に個人賠償責任保険に所有者などを対象に包括して加入していることがあります(特に所有者間の漏水事故などに対処するため)。

管理組合に確認をとる手間はありますが、きちんとした補償がすでに付帯されている可能性もあります。但し、管理組合と関係ない個人のトラブル・損害賠償事故について話すことになるので、それが気になる人は事前に自分で加入しておきましょう。

■賃貸住宅
賃貸物件に住んでいる人が賃貸借契約を結ぶ際、火災保険の加入が必須と言われて加入したなら、個人賠償責任保険に加入しているケースがほとんどです。

賃貸向けのものは家財に火災保険をつけます。家主への賠償(借家人賠償責任保険)や近隣への賠償(個人賠償責任保険)が重要だからです。賃貸物件で火災保険の加入が条件になっているのは、これらの補償をつけるのが目的です。

賃貸で火災保険に加入した記憶があれば、ほぼこの補償は付帯されていると考えてください。注意点ですが補償額がそんなに高く設定されていないことがほとんどです(1000~2,000万円など)。賃貸物件の家財の保険はセットプランが中心です。必要に応じて個別のプランを設計をしてもらえないか交渉してみてください。
 

スマホやPCからも!個人賠償責任保険のその他の加入先

個人賠償責任保険おすすめ

最近はスマホやネットで気軽に加入できる個人賠償責任保険が増えている


個人賠償責任保険は、自動車保険や火災保険、傷害保険などに特約付帯が一般的と解説しましたが、最近はスマホやPCからネットで気軽に加入できる保険が増えてきています。

比較的安価なものが多いですが、この中に個人賠償責任保険の補償が入っているものがあります。いまは加入先は多様ですので、色々な加入先から自分のライフスタイルに合いそうなものを選んでください。
 

個人賠償責任保険のおすすめ加入方法

このように、個人賠償責任保険と一口に言っても様々な加入方法・形態があります。どのような方法をとるにせよ、ポイントは次のとおりです。
  • 誰に補償が必要なのか(自分、配偶者、子供など)
  • 補償額はいくらか(できれば億単位ついているものに)
  • 特約ならどの保険につけて契約するか
  • 示談交渉サービス(参考記事「示談交渉サービス、あなたの保険には付いている?」)の有無や保険金の支払対象とならないケースも確認
示談交渉サービスについては付帯しているのが標準になってきましたが、念のため確認するようにしてください。以上の点をチェックした上で、個人賠償責任保険の加入を検討するようにしましょう。

※法律上の損害賠償については事案により異なることがあります。
※保険会社・商品によって内容が異なることがあるので必ず内容の確認をお願いします。

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