肌の仕組み・構造/角質層はどこ? ハリや弾力はどこで左右する?
表皮:「角質層」「顆粒層」「有棘(ゆうきょく)層」「基底層」の4つの層に分かれており、その厚さはわずか0.2ミリほど。肌の表面である角質層は水分を保持する機能を果たしており、主にケラチンと呼ばれるタンパク質でできています。さまざまな外的要因から肌を守るためにバリア機能が備わっています。表皮の最も下に位置する基底層では、常に新しい表皮細胞が生み出されており、ここがターンオーバーの起点となっています。
真皮:約70%を占めるコラーゲン(膠原繊維)とエラスチン(弾性繊維)などの成分が存在し、肌のハリや弾力を左右する層です。これらの成分は繊維芽細胞で生み出され、古くなったものは分解されます。さらに毛細血管、汗腺、皮脂腺、リンパ管、神経、毛根などが通っており、皮膚の健康を保つ上でとても重要な部分です。
皮下組織:皮膚の最も内側に位置し、真皮と筋肉や骨との間にあたる部分です。そのほとんどは脂肪(皮下脂肪)でできており、体温を保ったり外部からの衝撃を和らげる役割をしています。真皮と表皮の働きをサポートするための栄養を蓄えている、肌の基盤となっている層です。
ターンオーバーの仕組みと特徴/日焼けした肌が元に戻る新陳代謝とは
角質層は、押し上げられて核を失った細胞が15~20層に重なったもので、一定の期間を経た後に垢となってはがれ落ちます。この表皮が新しく生まれ変わるサイクルのことを「新陳代謝=ターンオーバー」といいます。正常であれば約28日の周期で起こりますが、加齢とともにこのサイクルは遅くなるといわれています。日焼けして黒くなった肌が、自然と元の肌色に戻るのはこの働きのためです。
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