ニキビは顔だけにできるものではありません。毛穴があり、そこに皮脂分泌があれば、どこにでも生じる可能性のある皮膚病です。

具体的に、顔以外にできる主な部位は、背中、胸元(デコルテ)で、稀に頭皮にできることもあります。これらの部位は、いずれも「脂漏(しろう)部位」と呼ばれ、皮脂分泌の多いところです。

身体にもニキビができること、そして、身体ニキビは意外と治りにくく、痕にもなりやすいことを知っていただければと思います。

身体ニキビより、まず顔ニキビ

日常、診療をしていると、ニキビにおいては圧倒的に顔のご相談を多く受けます。もちろん、顔が最もできやすい部位と言えるのですが、顔ニキビのある方の中には、背中や胸元のニキビ(総称して身体ニキビ)も患っている方が結構多くいます。もちろん、顔にはなく身体だけの方もいます。

しかし、そこまで多くの身体ニキビのご相談をいただかないのが現状です。それはなぜなのでしょう。

その理由として考えられるのは、背中は人前に出さない部分であり、どちらにもニキビができている方にとっては「まず顔から先に治したい。」という心理があり、後回しになっているのではないでしょうか。それを証拠に、「顔のニキビが良くなってきたから、胸元や背中のニキビのことを相談しよう。」と、顔とは時期をずらしてご相談いただくことが良くあります。

しかし本来、身体のほとんどの部分は、顔に比べて皮膚の再生が遅く、傷痕も残りやすいという特徴があります。そのため、身体ニキビを放置せず、できるだけ早めに治療に取り掛かっていただきたいと思います。

それでは、背中ニキビと胸元ニキビの特徴をご説明いたします。