その美味しさは台湾一!行列覚悟の台北犂記の小月餅

「台北で1番おいしい! 」と評判の人気菓子店をご紹介しましょう。中秋節(中秋の名月)には、地元の人たちが月餅を買いに押し寄せる超有名な老舗。タクシーを飛ばしてでも買いに行きたい台北ナンバーワンのお菓子はお土産にも喜ばれること間違いなしです。
   
台北犂記(タイペイリージー)/台湾菓子の老舗・人気店
中秋節前の台北犂記。この日でだいたい300人くらい並んでいます。列の最後尾はここからでは、見えません……写真提供:台北犂記
 

皆に愛されている台湾菓子の老舗、『台北犂記』

箱
たくさんの種類があるので、どれにするか迷います!
美味しいお菓子を求めていろんな方に「お土産にするならどこのお菓子が美味しいですか?」と尋ねると、老若男女問わず薦めてくるのが、長安東路にある『台北犂記(タイペイリージー』です。現地の人のおすすめは『小月餅(シャオユエピン)』とのこと。 そこで今回は、『台北犂記』の小月餅シリーズを詳しくご紹介します。
 
中秋節
1列では並びきれず、とうとう折りかえしてしまった列。このずっと先にお店があります。写真提供:台北犂記
『台北犂記』は、現地の人に長く愛されてきた創業100年の老舗。台北にはこの1店舗しかありません(1※)。MRT駅から少し離れているので、観光客が訪れることの少ないお店ですが、地元では不動の人気を誇っています。

台湾は「中秋節(中秋の名月)」の前には月餅を送る風習があるのですが、その季節になると何百人というものすごい人の列が店の前に続きます。この列が中秋節までずっと続くのですから、台北の人々にどれだけ愛されているかがおわかりいただけるかと思います。

日本で『月餅』というとしっかりした皮にどっしりとした餡が詰まっていて、皮に細工が施されているものが多いですが、台湾ではもっと軽いパイのような皮に包んだおまんじゅうスタイルのお菓子も月餅と呼ばれています。

(1※)創業は台中市です。
 

おみやげにしたいけど、賞味期限は?

台北犂記の箱
小月餅のシリーズは、台湾式のパイ皮に包まれており、非常にくずれやすいので、自分へのおみやげでも箱に入れて買うことをおすすめします。
鳳梨酥の賞味期限が14日(台北犂記の場合)と長めなのに比べて、小月餅は夏が5日間、冬が7日間と短いのですが、なるべく旅行の後半で買うようにすれば、じゅうぶんお土産にしていただけると思います。







 

『鳳梨酥』や『太陽餅』とはまた違う上品な味わい、『緑豆小月餅』

台湾のお菓子といえば『鳳梨酥』や『太陽餅(タイヤンピン)』が代表的ですが、こちらの『小月餅』は上品な甘さで油っぽさがなく、伝統菓子でありながら洗練さも感じられる一品です。有名な『緑豆小月餅』のほかにもいろいろな種類がありますので、あわせてご紹介します。

こちらの小月餅はどれも、見かけは普通の大きさなのですが、食べてみると1個で結構ボリュームがあります。ナイフで切り分けて2人で食べるか、半分ずつ2回に分けて食べると良いでしょう。

■ 緑豆小月餅(リュートウシャオユエピン)
緑豆小月餅
手で割ると皮がほろほろとくずれるので、食事用のナイフなどを使うと便利
現地の人のオススメがこの「緑豆小月餅」です。薄く繊細なパイ皮が何層にも重なって緑豆餡を包んでいます。上質の緑豆を使った緑豆餡は、パイ皮の淡白な味に寄り添うかのような優しい甘さ。このベストバランスこそ、現地の人々に長く愛されるゆえんなのでしょう。1個35元(約120円)。
 

■香芋酥(シャンユィスー)
小月餅
右下から時計回りに香芋酥、梅香、棗泥蛋黄酥、蛋黄酥
紫色のパイ皮をずらしつつ何層にも重ねた模様が特徴の香芋酥。こちらも甘さが控え目で上品な味です。台湾中部で採れる『大甲芋』で作った芋餡に、小豆の粒が入っています。1個40元(約138円)。
 

■棗泥蛋黄酥(ザオニーダンホアンスー)
棗泥蛋黄酥
夜空に浮かぶ満月のような卵の黄身。台湾に来たらぜひ体験して欲しいスイーツです
幾重にも重ねた皮の一番上を黄金色に焼き上げています。中は塩をちょっぴり効かせた卵の黄身を棗(なつめ)餡でくるんでいます。この棗(なつめ)餡は湖南省最高級の『南棗』から作られており、とても品の良い甘さです。あんこに塩味のタマゴ? と驚かれるかたもいらっしゃるかも知れませんが、塩味の黄身と餡という組み合わせが思った以上の美味しさなのです。ぜひ一度お試しください。1個40元(約138円)。
 

■蛋黄酥(ダンホアンスー)
蛋黄酥
半分に切って、色合いを楽しみたい蛋黄酥
黄身餡に塩味の卵の黄身が絶妙にマッチ。黄身の塩加減が『棗泥蛋黄酥』より控え目なので、後味がすっきりとしています。1個40元(約138円)。
 
■梅香(メイシャン)
梅香
台湾の人は梅で美味しいものを作るのが上手だって、知っていましたか?
蛋黄酥と同様、皮に美しい焼き色があり、その下は繊細なパイ生地で作られています。上品な甘さの緑豆餡の中に、甘く漬けた梅が入っていますが、この梅の甘酸っぱさと緑豆餡の組み合わせが絶妙なんです! ガイドおすすめの一品。1個40元(約138円)。
 
■棗泥松子酥
棗泥松子酥と?黄小月餅
左が棗泥松子酥、右が?黄小月餅
幾重にも重ねた皮に包まれた棗餡の中に、松の実がぎっしり入っています。この松の実は吉林省の良質で大粒のものを使用しています。ナッツ好きなかたに。1個40元(約138円)。

■?黄小月餅
中には黄身餡がたっぷりつまっています。甘い黄身餡の真ん中に、塩味を効かせた黄身餡が入っているのが味のアクセントになっています。1個40元(約138円)。

 

日本で見かけるあの『月餅』の形にこだわるなら!

栗子
焼き色が上品。前ページの小月餅とほぼ同じ大きさなので、一緒に箱に詰めあわせることが可能
日本で定番のこの形は、小ぶりの大きさと模様が可愛く、中国茶のお茶請けにぴったりです。
 
  • 烏豆沙蛋黄(ウートウシャーダンホアン)……小倉(あずき)餡に塩味の黄身が入っています。1個38元(約131円)
  • 香柚(シャンヨウ)……柚子餡の月餅です。ほのかに柚子の香りがします。1個38元(約131円)
  • 栗子(リーズ)……栗餡の月餅です。栗饅頭っぽい味です。1個40元(約138円)
  • 棗泥核桃(ザオニーフータオ)……棗餡にクルミがたっぷり入っています。1個38元(約131円)
 

定番パイナップルケーキは、「金旺来」がおすすめ!

金旺来
鳳梨酥1個入りの箱にさえ気品が香る『金旺来』28元(約96円)
■鳳梨酥……台湾のお土産でおなじみのパイナップルケーキです。お手ごろ価格の「鳳梨酥(フォンリィスー)」と、1個ずつ箱入りの「金旺来(ジンオンライ)」とがあります。金旺来のほうが、餡もしっかりつまっています。そのうえ鳳梨酥の形がとても綺麗で、味もワンランク上です。台北犂記でパイナップルケーキを買うなら「鳳梨酥」よりも「金旺来」を買うのがガイドのおすすめです。



 
金旺来中身
『金旺来』の箱にぴったり収まるサイズのパイナップルケーキ。焼き加減もワンランク上
時代を超えて愛され続ける老舗の味を、ぜひお試しください。

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台北犂記外観
駅から離れているので、タクシーが便利です
台北犂記(タイペイリージー)
所在地:台北市長安東路二段73號
アクセス:MRT忠孝新生駅)
TEL:(02)2506-2255
営業時間:9:00~21:00
定休日:なし

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※1台湾元=3.45円で計算しています(2018.9)
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