台湾/台湾基本情報

【2023年最新版】台湾の基本情報。旧正月・春節、祝祭日、中秋節はいつ? 気候や気温は?

台湾の祝祭日は旧暦を使用しているため、春節や祝祭日の日付がその年によって変わります。2023年の台湾の春節や祝日、旅行に行くなら避けたい3大祝日はいつなのか、季節ごとの特徴やイベント、レストランが混む日もご紹介。旅行のプランの参考にどうぞ。

保谷 早優怜

執筆者:保谷 早優怜

台湾ガイド

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台湾は旧暦(農暦)を使って祝祭日を設定しているため、春節(旧正月)や祝日の日付がその年によって変わります。2023年に台湾旅行に行くなら知っておきたい春節(旧正月)や祝祭日、レストランが混み合う記念日などをまとめました。季節ごとの気候の特徴、気温などもご紹介します。

※台湾では旧暦(農暦)を使って祝日を設定するため、西暦に換算すると毎年祝日の日付が違います。当記事では祝日を「祝日」、祝日ではないけれど季節の行事が行われたり各地で儀式が行われる日は「記念日」、毎年行われるイベントは「イベント」と表記しました。
 
<目次>

春節(旧正月)
2023年1月20日~1月29日(10連休)

2023年の台湾の春節・旧正月は1月22日。1月21日の除夕(旧暦の大晦日)の前と1月27日の後に土日が続くため、1月20日~1月29日まで10日間の連休となります。(詳しくは下部にある「台湾の祝祭日は毎年政府からの発表がある」をご参照ください)。

台湾の3大連休は春節・旧正月、清明節、中秋節。この連休は里帰りをする人がとても多く、交通機関が混雑しがちです。ですので初めての台湾旅行でしたら、ここを避けて日程を組むことをおすすめします。

2023年の連休は以下のようになっています。
 
  • 開国記念日 2022年12月31日~2023年1月2日(3連休)
  • 春節(旧正月) 1月20~1月29日(9連休)
  • 和平紀念日 2月25~28日 (4連休)
  • 児童節、清明節 4月1~5日(4連休)
  • 端午節 6月22~25日(4連休)
  • 中秋節 9月29~10月1日(3連休)
  • 国慶節 10月7~10日(4連休)
 

中華民國開國紀念日(開国記念日)
2023年1月1日-祝日

台北の年末の風物詩、台北101の花火

台北の年末の風物詩、台北101の花火 画像提供/台湾観光協会

台湾の新年は旧暦でお祝いするため、国が定めた祝日は1月1日のみです。

各都市では年越しのカウントダウンイベントなどが盛大に行われます。なかでも台北101ビルのカウントダウン花火が有名。このイベントは、開始数時間前から周辺が大変混雑する人気行事です。詳しくは「台北のカウントダウンイベント攻略ガイド」をご覧ください。
 

春節(チュンジエ)
2023年1月22日-祝日

台湾の旧正月

台湾の旧正月は華やかな飾りが美しい 画像提供/台湾観光協会

旧暦1月1日、旧正月の元旦に当たる日で、台湾の三大節句の中で最も盛大に祝われるのがこの春節です。台湾ではこの時期が正月休みにあたります。2023年は旧暦の大晦日、除夕 (チューシー)にあたる1月21日の前日から9連休です。また台湾ではこの旧暦の年末 (2023年は1月21日まで)がセールの時期です(2週間くらい)。

春節は台湾中が帰省ラッシュとなります。さまざまな交通機関の切符が取れないだけではなく、道路交通も大渋滞し、移動に通常の2倍の時間がかかる場合もあります。ホテル料金も割高になり、さらにほとんどの店、レストラン、屋台、銀行、郵便局などが休みになってしまうため、この時期の旅行は避けた方が無難です。
 

和平紀念日(和平記念日)
2023年2月28日-祝日

民族紛争のない平和な日々を祈願する日です。2023年は2月25日~2月28日まで4連休となります。
 

元宵節
2023年2月5日-記念日

ランタンフェスティバル

ランタンフェスティバルは毎年華やかに開催される 画像提供/台湾観光協会

旧暦1月15日にあたる2023年2月5日は春節から数えて15日目で、日本の小正月に当たります。各地でさまざまなランタンフェスティバルが開催され、なかでも華やかに行われるのが台湾観光局主催の台湾燈会(台湾ランタンフェスティバル)です。2023年の台湾ランタンフェスティバルは23年ぶりに台北での開催となります。台北市の信義区で行われます。

2023年台湾ランタンフェスティバル
開催日:2023年2月5日(日)~2月19日(日)
開催時間:14:00~22:00(月~木)、10:00~22:00(金~日)
いずれもランタン点灯時間は17:00~22:00まで
入場料:無料
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大きな提灯を空に放つ平渓天燈祭©中華民国観光局


「平渓天燈祭」は夜空に向かって一斉に天燈を打ち上げるイベントで、「北の天灯、南の蜂炮」と言われるほど台湾では有名なお祭りです。毎年平渓郷で開催され、台北市内からの日帰りツアーが日本人向けに設定されます。

平渓天燈祭
日時:2023年2月5日(日)元宵節 18:00~20:30
会場:十分廣場 新北市平溪區南山坪136號
日時:2023年2月11日(土)  18:00~20:30
会場:平溪國中 新北市平溪區靜安路2段295號

 

塩水蜂炮
2023年2月4日-イベント

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100万発を超えるロケット花火が一斉に放たれる 画像提供/中華民国観光局

旧暦の1月15日に行われる、台南の名物お祭り。10万人が見物する大イベントです。爆竹とロケット花火が飛び交うという、あまりにも危険でクレイジーなお祭りとしてテレビなどでご覧になったかたもいるのでは!? 何万ものロケット花火が放たれるので、耳をつんざくような大爆音とともに、火の粉が至るところに飛んできます。

見物するならフルフェイスのヘルメットにマスクをして、首には濡らしたタオルを巻きます。耳栓、手袋、厚手の上着、デニムと完全防備しないと危ないです。慎重に準備の上参加を! 

2023年は2月4日、5日に開催されます。
2023台湾慶元宵-塩水蜂炮(爆竹祭り)
 

陽明山花季
2023年2月11日~3月-イベント

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陽明山のお花見。(c)中華民国観光局/許旭同撮影

台北市郊外にある陽明山はツツジ、桜、桃の花などのお花見の名所。花の開花の時期に合わせて、陽明山フラワーフェスティバルが開催されます。陽明公園には約500株の桜(昭和桜、吉野桜)があり、2023年は2月11日~3月19日までイベントが行われます。

住所:台北市北投区湖山路二段26號、陽明公園

2023陽明山花季サイト

 

台湾の春(3~4月)

阿里山春茶
阿里山では4月に茶つみが始まり、5月頃台湾烏龍茶の新茶が出荷されます ©中華民国観光局/柯樹徳撮影
3~4月が台湾の春にあたります。平均気温は20度前後。朝晩は涼しいですが、おおむね昼間は温かです。ただし、時に昼間は真夏のように暑いことがありますので、どんな気温にも対応できるような服装がいいでしょう。
 

児童節/清明節(チンミンジエ)
2023年4月4日、5日-祝日

清明節は台湾のお盆。民族掃墓節(ミンズーサオムージエ)とも呼ばれており、祖先のお墓掃除などを行います。児童節と清明節は2日間連続で、連休になるように設定されています。2023年は4月1~5日まで5連休です。この時期は日本のお盆同様、台湾内も帰省ラッシュ。交通機関の切符が取れないだけではなく渋滞するため、この時期の旅行は避けることをおすすめします。
 

台湾の夏(5~9月)

台北國際龍舟賽
台北で行われるドラゴンボートレース (c) 中華民国観光局/志傳撮影
台湾の夏は5~9月頃で、中秋節(中秋の名月)を境に秋めいてきます。なかでも7~8月は30度を超えるだけでなく、日本以上に日差しが強いので女性は日傘と日焼け止めは必須! 昼間にはゲリラ豪雨のようなスコールが1時間ほど降ることがあるので、急な雨に降られたらとりあえず屋内へ。

台湾の7~8月は真夏なため、お盆期間を除けば意外に日本人渡航者が少なく、航空券が安くなることも。お盆や連休、台風の到来に重ならなければ安く台湾旅行を楽しめる絶好のチャンスです!

気を付けておきたいのがデング熱。気温が高いほうが発生しやすいとのことで、2014年の夏に高雄で発症しました。虫よけを準備しておきましょう。
 

労働節
2023年5月1日-記念日

いわゆるメーデーです。各大都市でデモ行進やデモ集会が行われます。交通規制等が行われるため、当日の外出はなるべくMRT(地下鉄)を使うほうがいいでしょう。
 

母親節
2023年5月14日-記念日

母の日。5月の第2日曜日なのは日本と同じです。母の日にはお母さんを囲んで外食をするのが台湾の風習。当日、もしくは前後の週末になるとレストランは家族団らんの台湾人で混み合うので、お目当てのレストランがある場合は早めに予約を。
 

端午節(ドゥアンウージエ)
2023年6月22日-祝日

旧暦5月5日の端午節は台湾の三大節句の1つ。6月22~25日まで4連休となります。

この時期は各地でドラゴンボートレースが開催されます。ドラゴンボートレースとは龍の形をした細長いボートに18人の漕ぎ手、舵取り1人、太鼓(漕ぎ手の舵のリズムを取る)が1人、フラッグキャッチャー1人の計21人が乗り込んでスタート地点から500m先のゴールにあるフラッグ (旗)を目指すゲームで、先にフラッグを取ったチームが勝ち。その力強さに圧倒されます。

また、端午節には粽(ちまき)を食べる習慣があるので、この時期に台湾を訪れたなら、現地の人に混じってぜひ粽を食べてみたいもの。豚の角煮や椎茸、栗など をもち米で包んだ具だくさんの粽は1個で立派な一食になります。端午節が過ぎると季節は夏へと変わっていきます。
 

父親節
2023年8月8日-記念日

8月8日は父の日。なぜなら8が2つ重なり、8・8(発音がパパ)だから。なのでフーチンジエ、またはパパジエと呼ばれます。母の日同様、父の日も当日あるいは前後の週末にレストランで外食をする家族が多いです。普段それほど混まない高級レストランが満席になることもあるので、いつもは予約なしで入れるお店でも予約をしましょう。
 

七夕情人節
2023年8月22日-記念日

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新北市で行われた、ハート形のランタンを空へ上げるイベント (c) 中華民国観光局

旧暦7月7日の七夕であるこの日は、別名チャイニーズバレンタインとも呼ばれ、男性が好きな女性に花束をプレゼントしたり、ディナーに誘ったりと、街中にハートが飛び交う日。街では小さなクマのヌイグルミやチョコレートを差し込んだ花束があふれます。

ちなみに2月14日のバレンタインデーも、男性が女性に贈り物をする日なんですよ。
 

中元節
2023年8月30日-記念日

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基隆中元祭 (c) 中華民国観光局

旧暦の7月は鬼月と呼ばれ、あの世の門が開き鬼(先祖の霊ではなく、無縁仏や悪霊のこと)が帰ってくる月とされています。旧暦7月15日、中元節の日は一般家庭やお店では外に台を置いてお供え物をたくさん載せ、線香を焚いて鬼供養をします。基隆の「基隆中元祭」という祭りが有名。
 

中秋節(ヂョンチウジエ)
2023年9月29日-祝日

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スターバックスのコーヒー月餅。他に焼き菓子も入っていました

旧暦8月15日の中秋節は三大節句の1つ。2023年は9月29日~10月1日(3連休)。

この日は真ん丸い満月にちなんで家族円満を願い一家団らんするほか、街のいたるところでバーベキューをしながら月見を楽しむ人たちで賑わいます。近年では地球環境を考えて中秋節のバーベキューを自粛しましょうという動きもありますが、道端でのバーベキュー人気は健在。

また中秋節には会社同士で月餅を贈りあう習慣があるため、人気のお店ほど朝から長蛇の列に。スターバックスのコーヒー月餅やハーゲンダッツのアイス月餅といった変わり種が出てくるのもこの時期の特徴です。月餅は中秋節の1週間前には販売を終了するところが多いので購入時期には気をつけましょう。

中秋節は帰省する人が多いため、様々な交通機関の切符が取れないだけではなく、道路交通も大渋滞に。この時期の台湾旅行はあまりおすすめできません。

 

教師節(ジャオシージェ)
2023年9月28日-記念日

孔子廟

孔子廟では9月28日に古式ゆかしい儀式が行われます。

孔子の誕生日ですが、教師節(ティーチャーズデー)とも言われています。お世話になっている先生に感謝のカードを贈る生徒もいます。孔子廟では孔子の誕生日を祝う祭典が行われます。 
 

台湾の秋(10~11月)

台灣燈會2009
南投県にある標高3978mの玉山(ユィシャン)は、日本の旅行代理店からもトレッキングツアーが組まれていま(c))中華民国観光局/陳芳宜撮影
10~11月が台湾の秋です。10月中旬から春までは暑さもしのぎやすくなり、台湾旅行のベストシーズンと言えるでしょう。暑さが残る9月までは格安だった航空券も、10月ごろから値段が上がります。この時期はまだまだ台湾は暑く、昼間は27℃くらいですから、夏の服装を用意しましょう。暑ければ現地でTシャツを買えばいい、と思っていると、台湾では秋物シーズンで半袖が売られてなかったということもありますので気を付けて。
 

国慶節(グオチンジエ)
2023年10月10日-祝日

allabout taiwan

国慶節のパレードが華やかに行われる。画像提供:中華民国観光局

国家記念日。1911年の辛亥革命の始まりとなった日を記念する日です。国を挙げての慶祝式典やパレードなどが1日中繰り広げられます。2023年は、10月7日~10月10日が連休になります。
 

台湾の冬(12月~)

台北101煙火國際龍舟賽
例年、年末のカウントダウン花火では50万人の人出がある台北101ビル (c) 中華民国観光局/至學撮影
12~2月が台湾の冬。台北は東京と比べて平均気温15度くらいと冬にしては高めですが、夜は冷え込むので現地の人は薄手のダウンを着ているのをよく見かけます。ロングコートを着ている人は少ないので、ライトダウンやショート丈のコートを用意するといいでしょう。また年末年始は航空券の最高値時期になります。
 

冬至(ドンヂー)
2023年12月22日-記念日

台湾では冬至に湯圓(タンユェン)と呼ばれるお団子を食べて、一家団らん、家族円満を願います。この時期に台湾を訪れたら縁起を担いで、小さなお団子が入った温かいデザートを食べてみてはいかがですか? この日も家族で外食をする人が増えるため、レストランへ行くなら早めの予約をおすすめします。
 

台湾には民國暦があり、2023年は民國112年

台湾には中華民国が成立した1912年を紀元(元年)とする紀年法と西暦の2種類があります。中華民國暦(ちゅうかみんこくれき)は2023年は民國112年と表記し、下2桁の12年と書かれていることもあります。
 

台湾の祝祭日は毎年政府からの発表がある

中華民國,一百一十二年

中華民國一百一十二年政府行政機關辦公日曆表


台湾の祝祭日は毎年このように行政院のHPで発表されています。台湾はなるべく連休になるように、連休に伴う振替出勤日(補行上班日)を毎年設定しています。2023年は1月7日(土)と2月4日(土)の2日で、この日は土曜が休みの会社も営業します。

以上、台湾の祝祭日や記念日、季節ごとの気候の特徴、気温などをご紹介しました。台湾を訪れる予定がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。


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