イギリス・アイルランドのビール
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当時の味を現在でも飲めるテイストに改良したIPA |
イギリスはエールのシェアが高いことで有名。「イギリスのビールはぬるかった」なんて思った人もいるかもしれませんが、ビールはキンキンに冷やして飲むだけがその楽しみ方にあらず。エールの多くは冷やしすぎず、ゆっくりとそのコクや香り、味わいを楽しむのが粋なのです。さっぱりした味わいの「ペールエール」から、濃くてどっしりしたボディの「ポーター」や「スタウト」まで種類も豊富。スタウトといえば、アイルランドのギネス社がおなじみですね。
ちなみにペールエールのうち、樽詰めしたものを「ビター」と呼ぶのですが、これは樽のなかでは酵母による発酵が進み、糖分が減ることで苦みが際立つため。ほかに植民地時代のインドへ運ぶためにホップを大量に加えたアルコール度数の高いビール「インディアペールエール」(IPA)などもツウ好みの味です。
その他ヨーロッパのビール
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現在はハイネケングループに属する「アムステル」 |
とくに有名なのは、オランダのハイネケン社やデンマークのカールスバーグ社。さまざまな商品を造っていますが、やはり主力となるのはラガーやピルスナータイプです。アムステルダムには「ハイネケン・エクスピリエンス」なるハイネケンの歴史やアトラクションを備えた施設があり、見学の最後には生ビールもいただけます。このほか、隣接するチェコやドイツに隠れがちですが、ドオーストリアも知られざるビール大国です。