イタリア/カプリ島他南イタリア

イタリア・ナポリからカプリ島「青の洞窟」への行き方

一度は見たいイタリアの青の洞窟!自然が作り出す美しい情景に出会うために、まずはナポリへ。カプリ島にある青の洞窟までのアクセス詳細をご紹介します。便利なチケット購入サイトから青の洞窟内でのベストショット撮影のコツまでをまとめました。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

 

イタリア・ナポリからカプリ島の青の洞窟へ

ナポリからカプリ島・青の洞窟への行き方

カプリ島の青の洞窟。自然が作り出す見事なブルーを見てみたい!

地中海に浮かぶ世界有数のリゾート地、カプリ島。この島を有名にしているひとつが、あの「青の洞窟」です。洞窟をネオンのごとく輝かせる透明で青い光。美しい光に吸い寄せられるように世界中から観光客が押し寄せる、イタリアきっての観光スポットでもあります。

死ぬまでに一度は見たい?!「青の洞窟」へ到着するまでのアクセスをご紹介します。

<目次>
 

青の洞窟へのアクセス1.まずは南イタリアの玄関口ナポリへ行こう!

カプリ島行きの船が出ているのは、ナポリやソレント。本数や利便性を考えれば、ナポリを拠点にするのが便利です。

ナポリへは、ローマテルミニ駅からトレニタリアを利用すれば、最速で1時間10分(フレッチャロッサ利用の場合)! 近いですね!

>>>トレニタリア時刻表&チケット購入(英語)
>>>トレニイタリアの切符の買い方

ミラノやベネチア、シチリアなどからは空路でナポリへ向かいましょう。
 

青の洞窟へのアクセス2.カプリ島行きの船が出る港へ行こう!

カプリ島への船は、舌を噛みそうなモロ・ベヴェレッロ港(Molo Beverello)か、メルジェッリーナ港(Mergellina)から発着します。
 
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カプリ島へはナポリ中心地に位置するモロ・ベヴェレッロ港からが便利


ここでは、ナポリ旧市街からなら徒歩でも到着可能なモロ・ベヴェレッロ港を基準にします。ナポリ中央駅からは、タクシーで約10分(料金目安11ユーロ)。ナポリ空港からは、タクシーで約20分(料金目安18ユーロ)。それぞれ地下鉄や空港シャトルバスもありますが…気力・体力をカプリ島のために残しておくために、タクシー利用をオススメします!

【チケットを買おう】
モロ・ベヴェレッロ港からカプリ島へは、高速翼船”アリスカーフォ”で約50分(料金目安20ユーロ強※)、フェリーで約1時間もしくは1時間25分(料金14~20ユーロ前後※)。オススメは本数も多い高速翼船でしょう。※時間帯・会社・購入サイトにより変動あり。

ネット予約で購入が可能です。6~9月のハイシーズンは事前購入が安心。
>>>カプリ島行き船の時刻表&チケット購入(英語)

運行会社はSNAVN.L.G.、もしくはCaremar(フェリー)。各社のサイトからもチケット購入はは可能です。

どれかの船が1時間に1~2本程度運行しているのでタイミングの良い船を選べばOKですが、「青の洞窟」に入るためには午前中に現地に到着しておくのがオススメです。
 

青の洞窟へのアクセス3.カプリ島行きの船へ乗ろう!

さあ、いよいよ海に出ます!モロ・ベヴェレッロ港からは複数の運行会社が出航しているので、ご注意を。”購入したチケットの会社”の船に乗りましょう。

【座席は後方へ!船酔いにご注意】
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高速翼船は思いのほか揺れる!船酔いしないコツは?


高速翼船は、海の上を飛ぶように進みます。前方席は上下の振れ幅が大きいので、 船酔いしやすい方は、できるだけ後方の席に座るのがオススメです。

また、船に乗る日の朝食NGメニューがこちら(カプリ島の船乗りマルチェロさん談):

・オレンジ
・コルネット(チョコレート入りはより危険)
・カフェ

だそうです。かといって何も食べないのもよくありません。船乗りのオススメは、シンプルなパン。要するに胃の中で液体が揺れると酔いやすくなるというわけです。そして、乗船中は船が上がったら息を吸い、下がったら息を吐くのがコツだそう。船乗りの言うことだから試す価値は大です。どうぞご参考までに!
 

青の洞窟へのアクセス4.青の洞窟行きのモーターボートに乗ろう!

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カプリ島に到着してからが本番!高速翼船を降りたら次は…

さて、船がカプリ島マリーナグランデ港に到着したら、次は青の洞窟入り口行きのモーターボートに乗り換えます。

【チケットの予約購入】
再び巻き戻しますが、「青の洞窟」行きのモーターボートのチケットも事前にネット手配しておくと便利!

>>>青の洞窟入り口行きチケット予約(英語)

青の洞窟入り口までの往復で約15ユーロ。時刻表はなく、到着順にモーターボートに乗ります。

【出発前に青の洞窟入場可否チェックも!】
青の洞窟は年中オープンしているわけではありません。狭~い入り口から中に入るため、風や潮の状況によりクローズすることも多々あります。夏場はオープンの確率が高いですが、冬場(11~3月)はクローズの確率が高くなります。入れるかどうかは、運次第~?!ですが事前にチェックしておくと安心です。

上記のリンクサイトのTOPページの真ん中あたりに…可否状況が掲載されますよ(毎朝9時更新)!
 
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毎朝9時に更新されます。

緑ならOK! とはいえ、海の天気は変わりやすい。カプリ島到着後にクローズされることもあります。自然の美術館だけに、それはもう仕方ないですね。
 

青の洞窟へのアクセス5.青の洞窟入場用の小船に乗ろう!

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モーターボートからさらに手漕ぎボートに海上で乗り換え!


モーターボートで洞窟入り口まで到着したら、今度は手漕ぎボートに乗り換えます!

【動きやすい服装は必須!】
海上でモーターボートからボートに乗り換えるため、必ず動きやすい格好で行きましょう。ひっかりやすいスカートなどは、船乗りを喜ばせるだけでなく自分も危険なので避けるのが無難です。また、夏の繁忙期は海上での数時間待たされることも。熱中症予防に帽子、サングラス、日焼け止めもお忘れなく!
 
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いよいよ青の洞窟へ!


4人乗り程度の手漕ぎボートに乗り換えたら、手漕ぎボート&青の洞窟入場料として14ユーロを支払います。

できるだけ事前に用意しておくとスムーズ。揺れた瞬間に、お財布ごと海にポチャン……なんてことにもなりかねません。海は透明ですが、深いです。

手漕ぎボート乗りのジョバンニさんより:
「青の洞窟が気に入ったら、このしがない船頭に心ばかりのチップを!」とのこと。1人当たり1ユーロ程度が相場。降りるときに、船頭さんに渡してあげてください。
 

青の洞窟へのアクセス6.さあ、いざ青の洞窟へ!!!

木の葉のように揺れる手漕ぎボートで、青の洞窟入り口へ近づいたら…、

船頭の合図と共に頭を下げて!波が高めのときは、ボートの上で仰向けになりますよ!
 
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洞窟の入り口では船頭の指示で皆んな一緒に頭を下げて!!!


青の洞窟の入り口は、幅約2メートル、高さはなんと1メートルしかありません。「波が高かったら入れないよな~」としみじみ納得する狭さ。それにしても、よくまあこんなところに、美しい洞窟を見つけたもんです。

狭い洞窟の入り口にかかる鎖を船頭が引っ張り、「そーれ!」とひと息にボートは洞窟の中へ!

奥行き約60メートルもある深い洞窟は真っ暗……ですが、さあ、入り口方向を振り返りましょう。そこには、差し込む光を反射してマリンブルーに輝やく海!
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自然が創り出す美しいブルーに感動!シャッターチャンスを逃さないで

感動もひとしおです(道のりも長いだけに)。

【ベストショットを狙うなら!】
見学時間は、洞窟内をボートがぐるりと一周する間……時間は短く、シャッターチャンスはさほど多くはありません。一番奥に到着したタイミングで、洞窟の入り口に向けて撮影するのがベストショットを撮影するコツです!

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