トクホって誰のもの?
乱れているのはお父さんだけじゃないはず |
現在トクホとして製品化されているものとしては
・おなかの調子を整える
・コレステロールが付きにくい
・血圧を正常に近づける
などがあります。
でも、「なんだか私には縁がなさそう」って思っていませんか?
実は特保として認定されている製品の中には「女性に欠かせない栄養素」もあるのです。
まずは特保の基準&仕組みを確認してみましょう。
意外と知らない事実 トクホは3種類ある
意外と知られていないのが、トクホには3つの種類があるということ。1つ目は1991年からスタートした特定保健用食品。そしてあと2つは、2005年に見直しが行われ追加された条件付き特定保健用食品と規格基準型特定保健用食品。実はこの3つの基準、同じ特保の名前が付いていてもかなり差があるのです。
個別許可型の 特保と条件付き特保
従来型の健康食品の制度では、指定されたビタミンやミネラルが一定量以上入っていれば栄養機能食品の表示をしても良いという規格基準型ものでした。一方、1991年にスタートした個別許可型の特定保健用食品認定制度は、その製品でテストをして本当に効果が得られるかを試験して申請するもの。つまり、その製品できちんと実験結果が出なければ特保として承認してもらえないのです。本当に効果がある製品を きちんと評価して消費者に教えてくれる素晴らしい仕組みですよね。
その制度に、昨年 条件付き特保が追加されました。条件付き特保もこれまで同様に製品による試験が必要ですが、認定基準が緩められているのです。
特保と条件付特保の科学的根拠の違い
(厚生労働省 特定保健用食品制度についてより)
特定保健用食品はしっかり「効果が立証された」製品。一方、条件付特定保健用食品は、「効果がある可能性が高い」製品ということ。市販されているサプリメントや健康食品も「経験的に効果を感じられた成分」が含まれているので、条件付トクホの位置付けは微妙・・・ですよね。
一番多いのは お腹の調子を整える成分
規格基準型特保
お腹の調子を整えるトクホは実績が多い |
最初の特保は製品を個別審査してるのに、どうして勝手に名乗れる規格基準型特保が追加されるの?って疑問が沸いてきませんか?
規格基準型特定保健用食品は、「特定保健用食品として許可されている製品数が多く、科学的根拠が蓄積したもののうち、個別審査を行わなくても許可できる成分」について認められた新基準。
つまり、『この成分は、ビタミンやミネラルが効果を示すのと同じように、一定の基準を保った製品であれば健康維持に役立つ』ということがはっきりわかった成分については、これまでの栄養機能食品と同様に製造者が自分で特保マークを付けることが出来るというものなのです。(安全性試験は必要です)
この規格基準型特保で現在認められている成分は、実はお腹の調子を整える効果のある食物繊維やオリゴ糖の仲間の10成分のみなのです。