クオーレ ディ ローマの野菜だけのコースメニュー
レンコンの食感がおもしろ美味しい「レンコンのシフォンケーキ」 |
クォーレディローマはコンセプトを持ったレストランです。それは安心安全をモットーに、生鮮食材は契約農家から直送して、身体にいいものをお客さまに提供したいというもの。そもそも今泉氏はいわゆる大人の成人病を煩い、それを克服しようと日々の健康管理を大切にしています。意外にレストラン関係者には、この成人病(痛風、糖尿、高血圧、肝臓…等)が多いのです。業界内では「職業病」とも言われています。このレストランでの食事は成人病を引き起こすという考え方を根本的に変えていこうと立ち上がったのも背景の一つです。レストランで食事をする、イコールカロリーが高いとか太るとか脂系とか、ネガティブな方向が考え方を、レストランで食事をしてもヘルシーなものが食べられるとポジティブな考え方にコンセプトをおいたのです。
そこで開発されたのが、野菜だけのコースメニュー。とにかくすべてが野菜、野菜、野菜。メインディッシュまでもが野菜です。
はじめオーダーする前は、「絶対に物足りないはず!」 と思っていたのですが、いや侮ってはいけません、野菜でのコース。これは「あり」でした。
前菜のカプレーゼは、こだわり食材のせいかトマトの甘味が心地の良い、前菜ならではのさわやかな感じ。プリモは七穀米を使ったリゾットを長茄子で包んだもの。これは私的に非常にヒットしたお料理で、大変美味しかったです。また七穀米というのも、なんとなく嬉しいです。メインは、赤カブに詰めた旬の野菜をゴルゴンゾーラフォンデュでいただくもの。野菜ひとつひとつが違う茹で方、違う調理方法で盛られ、しっりした味わいのソースに絡めていただけば、立派なメインディッシュに。
さらにドルチェにも野菜が組み込まれ、今回はレンコンのシフォンケーキ。レンコンの食感とシフォンケーキのふんわり感のバランスの良いお料理でした。
野菜だけのコース。完璧に「あり」だと私は思います。
左/水茄子の甘味を生かしたかプレーぜのアンティパスト |