イタリアンの基本/イタリアンの基本関連情報

イタリアンミートローフ ポルペットーネ

イタリア式ミートローフをポルペットーネと言います。今回は、卵、ハム、パプリカを中に巻き込んだものをご紹介します。好きな素材でオリジナルも!

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

Ricette Italiane
イタリアンレシピ


ポルペットーネ vol.1
イタリアンミートローフ

Polpettone Ripieno al Uovo
卵を包んだポルペットーネ

小さいポルペッティーニ、大きいポルペットーネ


小さな肉団子状態のものをポルペッティーニといい、大きなミートローフ状のものをポルペットーネとイタリアではいいます。
ポルペッティーニは、ハーブなどを混ぜたりしますが、ポルペットーネの場合、具材を巻き込んだり、それを巻いたりという形が多いです。
断面がきれいなことでもパーティーなどでも重宝するポルペットーネは、豪華に見えて、実はシンプル。
手順さえ慣れてしまえば、カスタマイズしたオリジナルが作れます。

今回、ゆで卵とハムとパプリカを具材に巻き込んだポルペットーネをご紹介します。
ハムがジューシーに旨味を出し、ゆで卵をポルペットーネ生地と合わせて食べると、抜群の味わいです。
想像していた味よりも、旨味がアップします。パプリカは甘味を引き出すので、ポルペットーネひとつで様々な味が楽しめます。
偏食しがちのお子さまにも、まるで「ハンバーグケーキ」のようなポルペットーネを気に入っていただけると思います。

Polpettone Ripieno al Uovo
卵を包んだポルペットーネ

分量…2~3人分

所要時間…60分

難易度:★★☆☆☆

 

◆材料◆
牛ひき肉…………250g
パルミジャーノ…50g(すりおろし)
パン粉……………50g
卵…………………1個
ゆで卵……………1個
黄パプリカ………1個
ハム………………約1枚(25g程度)
トマト……………大1個
にんにく…………1片
塩…………………3つまみ
EXVオリーブオイル……大さじ3杯
イタリアンパセリ………適宜

◆作り方◆
1.ゆで卵は固茹でにする。黄パプリカは、串を刺し直火で黒焦げにし、粗熱がとれたら、水でこげた部分を洗い流す。パプリカの中身をきれいに掃除し、上下の固い部分を切り落とし、中ワタのところもきれいにそぎ落とし、3等分にする。トマトは皮を湯むきして、種を取り除き、ダイスカットしておく。
2.ボウルに牛ひき肉、すりおろしたパルミジャーノ、パン粉、卵、塩ひとつまみを入れ、手でねばりが出るまでこねる。
3.す巻きの上に、長めにラップを敷き、太巻きを作る感覚で、2の種を敷く。手前に、縦で半分に切ったハム、スライスしたゆで卵、パプリカの順におき、巻き込む。
4.しっかり巻いたら、一度ラップからだし、肉の向きを変えて、サラミを作るようにラップのはじを絞り込むように巻く。これをしてポルペットーネのはじが肉で隠れるようにする。できれば20分程寝かせる。
5.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、中火にかけ、にんにくから気泡が出始めたらトマトを入れ、塩をふたつまみする。トマトがオレンジ色に変わってきたら、小麦粉をまぶしたポルペットーネを入れる。
6.ポルペットーネの焦げ目を確認したら返して、反対側も焼く。ポルペットーネの継ぎ目を下にし、フライパンにフタをして、20分ごく弱火で焼く。出来上がったら皿に盛り、フライパンのトマトソースをかけ、イタリアンパセリを飾る。

◆ワンポイント◆

・ガスレンジがない場合、パプリカをグリルパンで弱火にかけ、黒焦げになるまでゆっくりと焼きまわします。
・日本のパン粉(とんかつ用)は、一度フードプロセッサーで粉々にする。
・パン粉は、固くなったパンをフードプロセッサーにかけたものが最適。
・好みで生地にみじん切りにしたイタリアンパセリを入れます。
・ポルペットーネの継ぎ目(輪)は崩れやすいので、サラミ状にした時、はじをもってぐるぐるまわすと、実がつまり、はじもきれいに閉じます。
・好みでトマトを炒める時、輪切りにしたオリーブやケイパーと一緒に炒めても美味しくいただけます。


 ◆オススメリンク◆

■ポルペッティメニュー

ローズマリー風味のポルペッティーニ


■基本のイタリアンメニュー

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