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食卓で旅するイタリア紀行vol.3~シチリア州~ シチリア風イワシのパスタ

シンプルなパスタと思ったら大間違い! シチリアならではの独特な味わいが楽しめるレシピで、食卓を一層盛り上げてくれることうけあいです。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

二人の休日
@イタリアンレシピ

シチリア名物
イワシのパスタ
Pasta con le Sarde

シチリア料理の代表ともいわれる“イワシのパスタ”には、シチリア地方でもいろいろなレシピがあります。今回御紹介するのは、典型的なイワシのパスタですが、シチリアならではの「味付け」がポイントです。
このパスタはシチリアならではの異文化感のある味付けには「レーズン」や「松の実」が使われます。またパスタにはパルメザンチーズではなく、「アンチョビ風味のパン粉」がふんだんにかけられるのですが、この味わいたるや絶品です。そしてこのさくさくっとした食感がたまらないのです。
一度食べたらやみつきになるこのパスタを是非お試し下さい!

シチリア名物
イワシのパスタ
Pasta con le Sarde

【分量】2人分
【材料】

ブカティーニ……………200g
イワシ……………………4尾
フィノッキオ……………2枝
レーズン…………………大さじ1杯強
(白ワイン大さじ1杯に浸しておく)
松の実……………………大さじ1杯強
白ワイン…………………50cc
タマネギ…………………1/2個
塩…………………………ひとつまみ
アンチョビ………………1尾
ニンニク…………………1片
オリーブオイル…………大さじ2杯

パン粉のフリット
パン粉……………………大さじ4杯
アンチョビペースト……小さじ1杯
オリーブオイル…………適宜


【作り方】

  1. 湯を熱し、フィノッキオを茹で、水を切り、適当な大きさに切り分ける。この時の湯は、パスタに使用するため残しておく。
  2. タマネギはみじん切りにし、レーズンは分量の白ワインに浸しておく。イワシは手開きにし、骨をきれいに抜いておく。
  3. フライパンに潰したにんにく、アンチョビ、オリーブオイルを入れ、中火にかけ、にんにくの香りが出たらにんにくを取り出し、タマネギを炒める。しんなりしてきたら半量のイワシを入れ、レーズン、松の実、フィノッキオを加え炒め、塩をふり、ワインを注ぎ、途中、焦がさないよう何度か水を注ぎ入れながらペースト状に仕立てていく。
  4. 1の湯に塩を足し、ブカティーニをアルデンテに茹であげる。
  5. パン粉のフリットを作る。フライパンにアンチョビ、オリーブオイルを入れ、中火で熱し、パン粉を揚げるようにし、小麦色になったら油から取り出しておく。
  6. 3に残りのイワシを入れ、できるだけ形を崩さないように炒める。ペーストはパスタに絡め、皿に盛り、イワシをのせ、パン粉のフリットをふる。

【ポイント】

  • ブカティーニは穴の空いているパスタです。スパゲッティでももちろん代用できます。
  • アンチョビがない場合、アンチョビペーストでもOKです。そのときは大さじ1/2杯程度にします。
  • パン粉のフリット、これこそがシチリアの味。好みで辛味をつけても美味しく頂けます。
  • フィノッキオが手に入らない場合、ディルでも代用できます。

それでは週末のシチリア紀行へ…
 
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