中国のエリアガイド(8ページ目)

西北／陝西省、甘粛省、青海省
寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区

政府が“西部大開発”と号令するように、中国において発展が遅れる地域です。ウイグル族、回族、カザフ族、キルギス族、タタール族、モンゴル族などの少数民族が生活しています。チベットと同じく独立を望む民族が多く、政治的に不安定な状態にあります。

■気候
夏の季節風の影響が小さいため、降水量が少なく、年間平均降水量は200ミリ以下。砂漠、半砂漠地帯が多くなっています。

■言葉
ウイグル語　カザフ語　キルギス語　サラ語など民族ごとに違った言語を話します。普通語の普及率は高くありません。

■性格
民族意識が非常に高く、自分たちを“中国人”というよりも、ウイグル族、回族、カザフ族として捉える傾向にあります。中央アジアの影響を強く受け、お酒や踊り、歌を楽しむ陽気な人々がたくさんいます。

■観光事情
西南と同じく、異文化が混在する西北もまた見所満載です。唐の都・西安の兵馬俑や、敦煌の莫高窟など世界的に有名な観光スポット以外にも、甘粛省酒泉市の宇宙経済特区を見学する旅や、新疆料理を食べる旅など、個性的な旅行を体験できます。

＜世界遺産＞
万里の長城（陝西、甘粛、寧夏回族、新疆ウイグル）、莫高窟（甘粛）、秦始皇帝陵および兵馬俑坑（陝西）、新疆天山（新疆ウイグル）