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チベット自治区

「天空の町」と称されるチベットは、平均海抜4000メートル以上と富士山頂よりも高い高原地帯。同じ中国といえども、北京や上海などとは全く違った神秘的な雰囲気が漂っています。このページではチベットの魅力と旅のお役立ち情報をお届けします。知っ得データ満載です!

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

天空に浮かぶ神の地・チベット

ポタラ宮

チベットのシンボル・ポタラ宮 (C)曹慧

チベット地図

中国西域に位置するチベット自治区

チベット(西藏)は、北は崑崙山脈、南はヒマラヤ山脈、東はキョウライ山脈に囲まれた世界最高級の高原です。北西から南東に向けて、海抜約6000メートルから約4000メートルへと傾斜しています。富士山頂が3776メートルという数字をみれば、チベット高原の驚異的な“高さ”をうかがい知れるというものです。また、政治・宗教的な理由から特殊な政策が取られている場所でもあり、旅立つ前に知っておくべき事柄はたくさんあります。ここでは、そんなチベットの基本情報&お役立ち情報をたっぷりお届けしていきます。

 

チベットの基本情報「代表的な観光地」

チベット僧

朱色の袈裟が印象的なチベット僧侶「ラマ」 (C)曹慧

ラサ街並み

異国情緒溢れるラサの町 (C)曹慧

チベット自治区は首府のラサ市(拉薩市)、ナクチュ地区(那曲地区)、チャムド地区(昌都地区)、ニャンティ地区(林芝地区)、山南地区、シガツェ地区(日喀則地区)、ガリ地区(阿里地区)の1地級市及び6地区で構成され、うちラサとシガツェ地区のシガツェとギャンツェが国家歴史文化名城に指定されています。

中でも「神の地」という意味を有すラサ(拉薩)はチベット仏教の聖地と崇められています。ラサは7世紀初めから9世紀中ごろにかけてチベットで勢力を誇った王国・吐蕃(とばん)の首都として興隆し、ダライ・ラマ政権時代(1642~1959年)はチベットの政治・文化の中心地として栄えてきました。チベット・モンゴル・満州などの諸民族によるチベット仏教文化圏の中心地であり、仏教関係の建造物が無数に点在しています。

チベットを初めて訪れる人はまずラサを最優先に組み込んで、その他の場所を日程と相談しながら組み込んでいく――というのがベストです。

さて、次ページではチベット旅行に欠かせない「パーミット(入域許可証)」について紹介していきます。
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