中国/中国基本情報

中国のエリアガイド(7ページ目)

日本の約26倍という広大な中国。そこには56種の民族が存在し、独自の生活を築いています。そのため、同じ国でありながら各エリアで景色も文化も全く異なるのです。ここでは、華北、東北、華東、華中、華南、西南、西北、特別行政区という8つのエリアごとに、それぞれの特徴と見所をご紹介します。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

西南/重慶市、四川省、貴州省、雲南省、チベット自治区

きゅうさいこ

今最も人気の観光スポットの一つ九寨溝

四川

四川といえばパンダ!

チベット系や東南アジア系の少数民族が多く生活する地域で、地方ごとに全く違った生活様式を築いています。西南地方の中心は三国時代から都として栄えてきた成都でしたが、1997年、四川省から独立して直轄市に昇格した重慶に中心が移りつつあります。

■気候
盆地に位置する四川と重慶は、冬は温暖で夏は酷暑。武漢、南京と共に“中国三大火炉”と呼ばれています。一方、貴州や雲南は亜熱帯高原気候で、常春と呼ばれる穏やかな気候です。また、高原の特殊気候帯に属するチベットは、昼夜の気温の差、地域差が大きいのが特徴。チベット東南部は温和で平均気温は8度ですが、北チベットの平均気温は0度以下となっています。

■言葉
四川、重慶、貴州、雲南では西南官話という方言が使われています。一方、チベットではチベット語が主流で、普通語の普及は高くありません。さらにチベット文字は、漢字ではなく、サンスクリットを起源とした表音文字で、日本人にとっては分かりにくくなっています。

 

■性格
中国人にも人気の雲南省大理

雲南省大理 (C)Gejian Architects & Engineers

四川、重慶、貴州、雲南の人々は穏やかで楽観主義だと言われています。また、四川は美女の産地としても有名であり、中国人にとって好印象な人たちです。一方、チベットは実直で民族意識が強いと言われています。

■観光事情
異文化が混在するこの地方は、観光スポットの宝庫です! 自然の神秘に触れる九寨溝ツアー、古都成都を廻る旅、四川パンダツアー、チベット仏教の旅、少数民族文化に触れる旅など、他では体験できない旅を体験できます。

<世界遺産>
中国南方カルス(重慶、貴州、雲南)、大足石刻(重慶)、九寨溝(四川)、黄龍風景区(四川)、青城山と都江堰(四川)、四川省のジャイアントパンダ保護区(四川)、峨眉山と楽山大仏(四川)、麗江古城(雲南)、三江併流(雲南)、ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群(チベット)、中国丹霞(貴州赤水)、土司遺跡群(貴州)、澄江の化石産地(雲南)
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