庭木に積もった雪は、溶けては凍るを繰り返す |
十二月の庭木管理
十一月に引き続き、落葉樹の植え付け、植え替え、剪定の適期です。とくに整枝・剪定は、葉が落ちて枝の様子がよくわかるこの時期を逃さずに行いましょう(ただし春に花が咲く木では、花芽を落とさないように注意が必要です)。また休眠状態にあるので、落葉樹の強剪定(強く刈り込むこと)も冬の間が適しています。太い枝を切った後は、カルス(植物が持つ、傷口を塞ぐ働きのある組織)の形成を助ける癒合剤を塗布しておくと良いでしょう。冬の寒風は乾燥しています。鉢植え管理の庭木は、鉢土が乾いていたら暖かい午前中にたっぷりと水やりを。また、庭に散った落ち葉はかき集めて、腐葉土や堆肥作りに役立てましょう。
バラは十一月に引き続き、大苗の植付け適期です。鉢植え管理のものも、この時期は土の入れ替え適期となります。植え付けて2~3年経ったものは、新しい土に入れ替えてあげましょう。また地植えで既に植わっているものを植え替える場合も、休眠期の間に済ませてしまいましょう。
ただしバラは厭地(いやち・忌地)性があるので、以前バラが植わっていた場所に植えるときは植え穴を掘ったら別の新しい土を入れて植え付けをします。いずれも株元には、冬の乾燥防止と防寒を兼ねるマルチングをお忘れなく。特にバラは乾燥に弱いので、鉢植えの場合は水やりを忘れないようにしましょう。また元肥として、緩効性肥料を株元に施しておきます。
バラもその他の庭木も、休眠期に入ると多少強い薬剤をかけても薬害が出にくくなります。石灰硫黄合剤などを使う場合は、この休眠期に散布するようにします。
カイガラムシは放置しておくとスス病やコウヤク病の発生源となるので、できるだけ擦り落として薬剤を散布しましょう。
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芝生のエッジ切りをすると、きちんと手入れされたイメージになる |
十二月の芝生管理
【高麗芝】休眠期に入り、特に作業することはありません。寒さにも強い雑草が、ロゼッタで冬を越そうとしています。見つけたら今のうちに除草しておきましょう。
【西洋芝】
元気だった西洋芝も、そろそろ伸びを止める時期になります。頻繁だった芝刈りもしばらくお休みになりますが、乾燥した日が続くようなときは水やりをしてあげましょう。高麗芝同様、雑草は見つけ次第抜き取ります。
また高麗芝、西洋芝ともに作業が少ない冬の間に、芝生のエッジ切りをしておくと良いでしょう。エッジ切りとは、アプローチの縁石沿いや花壇の縁など、芝生の際(キワ)をターフカッター(エッジカッターとも。無ければ芝切りハサミなど)でカットすることです。カットした後で土がえぐれているところは、芝の目土で埋めておきましょう。
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