八月の庭木管理
夏の花木ムクゲはハイビスカスと同じヒビスクス属 |
この時期は日照りが続くと、庭木でも水切れを起こすことがあります。
ツツジ類やボタン、アジサイなど乾燥に弱いものは、株元にマルチングしておくと乾燥防止になります。
花木の多くは、来春花を咲かせるための花芽が形成しはじめています。
今咲いている花の花後の剪定以外は、花木の剪定は避けたほうが良いでしょう。
形が崩れたなどどうしても気になる場合は、徒長枝を切り詰めて形を整える程度にしておきます。
新芽が伸びて形が乱れてしまった常緑の生垣などは、枝葉を刈り込んで形を整えてあげます。
また台風対策として添え木をしたり、鉢植えの置き場所など安全チェックをしておきましょう。
バラは暑さが一段落する八月下旬頃に、夏の剪定を行います。
ただし生育中の剪定となるので、枝葉を減らしすぎないよう冬の剪定よりも浅めに剪定します。
秋にも花を咲かせるハイブリッドティーやフロリバンダは、枯れ枝や込み合った不要な枝を根元から取り除きます。
大きくなった株は、樹形を整えながら大きさが全体の3分の2くらいになるよう剪定します。
外向きに出ている5枚葉の上で、できるだけ充実したよい芽を選んでその5~6ミリ上でハサミを入れましょう。
フロリバンダは、枝の先を軽く切り込む程度の浅い剪定にしておきます。
四季咲き性、返り咲き性のあるオールドローズは、花後すぐに5枚葉の上で花がらを切り取るようにします。
夏剪定は枯れ枝や細枝、込み合った枝など不要な枝を整理して形を整える程度にします。
新しく伸びたシュートは、夏の終わりに枝先を摘む程度にしておきましょう。
ただし一季咲きのものは、夏の剪定は不要です。
イングリッシュローズの夏剪定は、基本的にオールドローズに準じて樹形を整える程度で良いでしょう。
つるバラは、新しいシュートが出たらまっすぐ伸ばしておきます。
シュートの誘引と強剪定は、冬の休眠期に行います。
四季咲きや返り咲きするタイプには、有機質肥料を主体とした遅効性の肥料を施しましょう。
真夏の高温による乾燥は、葉を落とす原因となります。
水切れをおこさないよう株元にはマルチを施し、庭植えでも乾燥が続く場合は水やりをしてあげましょう。
また七月に引き続き、病害虫の発生にも注意が必要です。
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【ガーデニングの始め方】
八月の観葉植物
南国ムード漂う、ハイビスカス |
でも日本の盛夏は、暑さに強い観葉植物でも安心できません。
葉やけや、水切れなどで枯らしてしまうこともありますから、七月同様に日差しや照り返しに気をつけましょう。
戸外に置いてある場合は、朝水やりしても夕方にはカラカラになっていることもあります。
そんなときは水やりするとともに、鉢の周囲にも打ち水をしてあげましょう。
室内観葉は、エアコンの風が直接あたらないような場所に置きます。
肥料は2週間に1回程度、1000倍に薄めた液肥を与えます。
ただし、弱っているような株には肥料をあたえないようにしましょう。
また七月に引き続き、ハダニやカイガラムシなどの害虫に注意します。
ハダニには葉水を、カイガラムシがついていたら古ハブラシなどでこそげ落し、オルトラン水和剤かアクテリック乳剤などを散布しておきます。
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【観葉植物】
八月の芝生管理
一年中グリーンの芝生を保つのは、なかなか難しい |
七月に引き続き、生育期です。
月に2~3回ほど刈り込みを行い、月1回芝用の肥料を与えます。
また週に1度くらい、たっぷりと潅水してあげましょう。
芝の更新作業は、八月半ばくらいまで可能です。
【西洋芝】
寒地型の西洋芝は、夏バテ状態でしょう。
オーバーシーディングをしてない場合、この季節の西洋芝は見るも無残…ということもあります。
朝の涼しいうちにしっかりと潅水して、消耗を抑えてあげましょう。
七月に引き続き、病害虫の発生に注意が必要です。
刈り込みは月に1回程度、オーバーシーディングした場合は月2~3回行います。
肥料は、暑さで弱っている芝には控えめに、オーバーシーディングしている場合は、 通常どおりに与えます。
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