2月にしておきたい庭仕事
2月は通年で最も寒いが、暖地からウメやロウバイの開花といった春のニュースも聞こえてくる季節
<目次>
立春を迎える2月は暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。
一月にやり残した庭木の整枝剪定、土作り、害虫防除など、寒中にできる作業はまだ適期です。
特に、石灰硫黄合剤など強い薬品は、新芽が動き出すと使えなくなってしまうので、注意しましょう。
また、三月に入ると戸外作業が多くなってしまうので、まだ植栽計画を立てていない方は、今のうちに。
※作業内容は、一つの目安です。お住まいの地域の気候により、作業適期がずれる場合があります。
冬にする土作り
良い土づくりが、良い花を咲かせる第一歩 |
作業内容は、先月と同じになります。
まだ土が凍っている寒冷地では、2月下旬~3月以降の作業となります。
春に向けて、コンテナ栽培の土も、寒風に晒してリフレッシュさせておきましょう。
新しく土を準備する場合は、用途に合ったものを選んで購入します。
その際、堆肥は完熟したものを購入するようにしましょう。
袋を開けてみたら強い臭いがするなど、未熟なものを買ってしまった場合はすぐに使用せず、コンテナなどにあけしばらく放置して成熟させてから使いましょう。
2月のにおすす庭木管理
すでに花芽や蕾を持っている花木は、花後の剪定が確実 |
ただし、ライラックやレンギョウ、ユキヤナギなど春に咲く花木は、すでに花芽や蕾を持っていますので、これを切り落とさないようにしましょう。
ウメやロウバイなど、既に開花している花木もあります。
それらは、花が終わってから剪定しましょう。
寒肥、庭木への薬剤散布、つるバラの枝の誘引など、まだ作業が済んでいない場合は、芽が動き出す前に済ませてしまいます。
また暖地では、この時期から生垣づくりも行なえますが、常緑樹の植付けは3月~4月が適しています。
ツルバラは、枝を水平に広げると花つきが良くなります。
弱い枝を整理して、枝が重ならないように誘引してあげましょう。
剪定したバラの枝は、ノイバラを台木にして接木することもできます。
病害虫防除
対象となる庭木が少ない場合は、散布でなく塗布でも良い |
寒冷地であっても、遅くとも3月(芽が動き出す前)には散布を済ませておきます。
ただし、石灰硫黄合剤とマシン油の同時使用はできません。
石灰硫黄合剤の後にマシン油などを使用する場合は、一ヶ月ほど間をあける必要があります。
カイガラムシ対策にマシン油を先に使用した場合、マシン油の油膜で他の薬剤が浸透しにくくなってしまいます。
この場合も一ヶ月ほど間をあけると、次の薬剤を使うことができるようになります。
春からの病害虫を防ぐ、ダコニールなどの殺菌剤も散布しておきましょう。
また、室内に取り込んだ鉢植えに、アブラムシやハダニなどが発生することがあります。
オルトランなど浸透移行性の殺虫剤をまいて、防除しましょう。
春花壇の準備
ずんぐりしっかり、健康に育った苗を選ぼう |
苗を選ぶときは、葉色が冴えていてずんぐりしっかり育っているものを選びましょう。
もちろん、病害虫がついていないことは大前提ですね。
早々と花をつけたポット苗も売りに出されていますが、この時期に並ぶ花苗は温室育ちです。
寒地では、まだ露地植えできる気候ではありませんから、注意が必要です。
室内管理が難しいようであれば、もう少し暖かくなるまで購入は控えましょう。
また、フリージアなどの春植え球根もたくさん店頭に並びます。
球根は良く太っていて、固くしまったものを選びましょう。
いずれも闇雲に買ってしまうと、あとで植え場所に困ってしまいかねません。
充分な植栽計画を立ててから購入すると、費用の節約にもなります。
2月の草花管理
インドアガーデニングも水やり次第 |
ちょっと元気が無いな、葉色が悪いなということはありませんか?
主な原因としては、空気の乾燥、昼夜の温度差(特に夜間の冷え込み)、日照不足による徒長、過度の水やりによる根腐れなどが考えられます。
乾燥には霧吹きで葉水を与える、昼夜の温度差には段ボール箱や発泡スチロールの箱でカバーする、日中天気の良い日はできるだけ日に当てる、休眠中の植物は水やりを控えめにするなど、それぞれ対策を講じましょう。
昨秋に植え付けたパンジー、ビオラの花がらや、葉牡丹などの痛んだ葉は、こまめに取り除いてあげましょう。
これから暖かい日が多くなると、パンジーなどは次々と花を咲かせるようになります。
葉色が黄色っぽく褪せている場合は、肥料切れを起こしています。
1000倍に薄めた液肥や、固形肥料の置肥で追肥をしてあげましょう。
また、シンビジウムなどは花茎が途中で折れてしまうことのないよう、洋らん用の細い支柱でささえておきましょう。
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