2005年日本のガーデニングはどうなる?

古民家ガーデン
ここは内なのか外なのか、昔なのか今なのか、それでも不思議と懐かしい、田口美建の「古民家ガーデン」
フェアでは、「スモールガーデンコンテスト」も行なわれ、学生部門・プロフェッショナル部門合わせて8作品が展示されていました。
その中で私の目を惹いたのは、田口美建の「古民家ガーデン」と、GARDEN21の「GARDEN TRANQUILITY -平穏-」。
若い人にとっては新しく、年配の方には懐かしい、そんな和の風景に現代の素材と技術を盛り込んだ作品です。
学生部門では、正岡子規にヒントを得たという東京農大の「病床の庭」という作品が印象に残りました。
病に臥していても窓から庭の植物が臨めるように植栽の配置に工夫したり、天気の良い日に窓を開け放てば芳香が漂うよう、薫り高い花木も入れています。気分の良い日に半身を起こせば、また違った風景も楽しめるという作品です。

-平穏-
GARDEN21の「GARDEN TRANQUILITY -平穏-」は、銀賞を受賞した作品。でも、自然と視線は食べかけのどら焼きへ…
こういったスモールガーデンや、各ブースを見て回って感じたことは、「日本独自のガーデニングが開花つつある」という確信です。
【2004年、日本のガーデニング】でも、「日本独自のガーデニング」への期待を述べていますが、「和と洋」、「古さと新しさ」の融合は、ますます磨きが掛かってきたようです。
また、【2003年ガーデニング、大胆予想?!】では、「ジャンルの崩壊」ということを述べました。
もう、「何々風」といった枠に囚われることはないのです。
各々が心地よいと感じるものを取り入れて構成した庭は、きっと心癒される空間になるはずです。
そして、それこそが日本のガーデニングではないでしょうか。
結果が、懐古主義であっても、型破りな前衛主義であっても良いと思うのです。
肝心なのは、「そこにいたい」と思えることです。

2003年、2004年で述べた「エコロジー」、「個性(オリジナリティー)」、「安心(癒し)」といったキーワードは来年も継続されるでしょう。
ここにあえて2005年のキーワードを加えるとしたら…、「個が全を成す」でしょうか。
ちょっと小難しい言い回しにしてしまいましたが、つまりは個々人が各々心地良いと感じる庭を作っていく、やがてそれは周囲に伝播し、いずれは日本全国が心地良い庭でいっぱいになり、「ガーデニング大国・日本」となる…という、かなり願望も含まれたものですね。

お終いに…
「どうして庭が欲しいのか」、「どうして庭いじりをするのか」その問いに明快に答えられる人は少ないでしょう。でも、気づくと庭に出て土いじりをしているのはなぜでしょう。
言葉にはならなくても、答えは心の中にあるはずです。

まだ「ガーデニング」という世界に踏み込んだことのない方へ、是非ともこの魅惑的な底なし沼にはまってみていただきたいです。




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