全国の両爬ファンのみなさん、コンニチハ!

手前味噌ではありますが、オンライン両爬図鑑の方も、かなり充実してきて、楽しいばっかりなんですが、ふっと考えるのが「ちゃんと代表的なグループごとの解説を、あくまで『飼育を楽しむ』って視点から書きそろえておきたいなぁ」と。
つまり、最近はあまりアップしていませんが「○○の魅力」ってヤツです。
そこで今年2010年は「○○の魅力」の完成にチャレンジしようかと思っています!
そこで今回は、これまた最近、ようやくその魅力に気づき始めた「ツノガエルの魅力」に迫ってみたいと思います!!

なんでまた急にツノガエル?

実は、どうにも以前からツノガエルってあまり関心がなかったんです。特に理由があるわけじゃなかったんですが、おそらく両生類ということで湿度管理下手の私には縁がないかな、と。

ところが、昨年から急に興味が涌いてきたんです。そのきっかけが、あるイベントで見かけた、かのツノガエルメインのショップであるNUANCEさんのところのプラチナピンクと呼ばれるツノガエルの色彩変異個体です。
このまま大きくなったら本当にスゴイ
プラチナピンク
画像提供:Herptile farm NUANCE

もう、本当に仰天しました。あまり色彩変異に興味を持っていなかった私が、「コレは美しい!!」と文句なしに感じたんですから。で、そうなるとツノガエルをじっくりと見るようになる機会も自ずと増えてくるわけで、だんだんとなぜツノガエルが、長い間変わらぬ人気を保ち続けているのかが、おぼろげながら見えてきたというわけです。

で、ついに私も決心して、500円玉大のツノガエルとの暮らしを始めまして、ますますその魅力を感じるようになったので、今回の記事の作成を決心したんです。

それでは、次はいつものように、ツノガエルの生き物としての姿をご紹介しましょう。

ツノガエルという生き物

ツノガエルは、カエルの仲間である無尾目のユビナガガエル科と、あまり聞き慣れない名前のグループに属するツノガエル属Ceratophrys のカエルたちを指します。
このツノガエル属は、南米に広く分布しているグループで、とりあえず以下の8種ほどが記載されています。
この中で、ペットとして流通するのは主にアマゾンツノガエル、クランウェルツノガエル、ベルツノガエルの3種で、それ以外の種はごくまれに流通した、あるいはこれまで流通したことはない種類です。
この3種の中で、ベルツノガエルとクランウェルツノガエルの2種が同じ程度のポピュラーさで、普通に流通しています。アマゾンツノガエルはここ数年で、ようやくCB個体が流通するようになりましたが、まだ高価な種類です。
ベルツノガエルは、よく知られた種類ですが、現在は多少なりともクランウェルツノガエル血が混じってしまっている交雑個体が非常に多く、いわゆる純血と呼ばれる個体を乳周するのが難しくなっています。
一般的にベルツノガエルは、目の上の角状の突起が目立たず「角ガエル」というには若干、物足りなさを感じるかもしれません。本来の野生個体の体色は緑色から緑褐色で、大きめの黒褐色の不規則斑が多数乗っていますが、さらに赤色の斑紋が乗っている個体も多く見られます。3種の中では、もっとも丸っこい体型で、ずんぐりした印象を受けます。
いわゆる赤ベル
ベルツノガエル
画像提供:Endless Zone

一方、クランウェルツノガエルはやや角状突起が発達して、辛うじて「角」という言葉に納得できます。体色は、緑みが少ないのが本来の特徴で、明褐色から灰褐色地に黒褐色の斑紋が乗っています。ただし、飼育下での繁殖個体では緑色のものも見られるようです。
ワイルド個体だそうです
クランウェルツノガエル
画像提供:Endless Zone

アマゾンツノガエルは、この中でもっともツノガエルらしいフォルムで、やや吻端は尖り、りりしい感じがしますし、何よりも目の上の角が大きいことが特徴です。体色は褐色で、その上にいわゆる流れ紋状の斑紋がありますが、オスの場合は地色が緑色である個体も見られるようです。特に、本種は神経質であるとされ、飼育が難しいとも言われています。最近は、少し飼育しやすいCB個体が多く流通するようになりましたが、それでも飼育は若干のコツが必要であるようですし、WC個体も流通しますので注意が必要です。
ワイルド個体だそうです
アマゾンツノガエル
画像提供:Endless Zone

生息する環境はベルツノとクランウェルがやや乾燥した草原、アマゾンがやや湿潤な森林と違いはありますが、どの種も地面に体を半分ほど埋めたような状態でじっとしていて、前を通りかかるさまざまな生き物を襲って丸呑みにするという生態です。
また特にクランウェルは、乾季がある環境に分布するため、雨がほとんど降らない乾季には地中に繭のようなものを作ってその中で夏眠をおこないます。

どの種も、雨の多い雨季に池沼に集まり繁殖を行います。幼生であるオタマジャクシも強い肉食性で1ヶ月から1ヶ月半ほどで変態して仔ガエルになります。