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ミナミニシキハコガメの基本情報と飼育方法

今回は、ミナミニシキハコガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ミナミニシキハコガメは、アメリカハコガメの1種であるニシキハコガメの亜種です。基亜種に比べ背甲の地色が薄く、基亜種が黒褐色であることに対して、本亜種は褐色であるに留まります。

執筆者:星野 一三雄

ミナミニシキハコガメの基本情報

ミナミニシキハコガメの基本情報と飼育方法

撮影協力:aLive

ミナミニシキハコガメ
学 名Terrapene ornata luteola別 名:-英 名:Desert Box Turtle分 布:アメリカ合衆国南西部(テキサス州、アリゾナ州、ニューメキシコ州)、メキシコ北部(ソノラ州、チワワ州)甲 長:12~22cm

アメリカハコガメの1種であるニシキハコガメの亜種です。

本亜種はニシキハコガメTerrapene ornata の2つある亜種のうちの一つですです。ニシキハコガメに関してはキタニシキハコガメの項をご覧下さい。

基亜種とは、背甲の各甲板にある放射状の明色斑紋の数が多い(11-14本)であることで見分けることができます。さらに基亜種に比べ背甲の地色が薄く、基亜種が黒褐色であることに対して、本亜種は褐色であるに留まります。また本亜種は、老成すると背甲の斑紋が消失することが多いことでも区別することができるようです。

基亜種に比べ、生息地の過酷な環境のためでもありますが、より乾燥した環境で生活しています。

生態等もキタニシキハコガメに準じますが、基亜種に比べ、より産卵数が少なく、平均して1クラッチで2.5個程度しか産まないようです。

本亜種は、他のアメリカハコガメの仲間に先がけて早くから保護の対象になっていたようで、現在でもアメリカ国外ではあまり流通しません。EUなどでほそぼそとCB化された個体が、ごくわずかに流通するに留まり、非常に高価です。CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • ニシキハコガメの二つあるうちの亜種
  • 背甲の黒褐色が薄く、放射状模様が細かく、数も多い
  • 老成すると背甲の色が消えることが多い
  • 流通することはまれで高価
 

ミナミニシキハコガメの飼育方法

飼育容器
幼体は60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。通気性の確保ができるものがよい。成体は90cm以上必要。ただし理想的には屋外飼育

床材
保湿性のある素材を厚さ5~10cm程度

温度
低温部で22~24℃、高温部は28℃以下。夜間は15℃

照明
紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など

容器内レイアウト
飲み水用の浅い水入れと2カ所以上のシェルター


雑食性ハコガメ用配合飼料、昆虫類、ピンクマウス、果物など

基本的な世話
カロリナハコガメに準ずるが
  • より広い飼育施設が必要
  • より乾燥した環境設定が必要
  • オスは気が荒い個体が多いので注意する
※「飼育の基本情報」は「爬虫両生類飼育入門(緑書房)」「ビバリウムガイド No9(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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