TOP>リクガメ>キアシガメ |
撮影協力:東山動植物園 |
キアシガメ
学 名:Chelonoidis denticulata別 名:キアシリクガメ英 名:Yellow-footed Tortoise分 布:中南米(ベネズエラ、エクアドル、ガイアナ、スリナム、トリニダード・トバコ、フランス領ギニア、コロンビア、ブラジル、ベネズエラ、ペルー)甲 長:最大82cmアカアシガメと並ぶ南米に生息する大型のリクガメです。
中南米のリクガメは、ガラパゴス諸島にのみ生息するガラパゴスゾウガメを含めて、これまではリクガメ属Geocheloneとされていたのですが、本種とアカアシガメ、チャコリクガメ、ガラパゴスゾウガメというようにすべての種類がナンベイリクガメ属Chelonoidis とされるようになってきているようです。
写真の個体は飼育下であり、砂で汚れてしまっているのですが、大型のリクガメで、背甲の地色は黒褐色であり、各甲板に明色の斑がある場合が多いようです。また頭部にも黄色い斑紋が入ります。名前の由来にもなっているように、特に前肢の大型の鱗が黄色くなります。
基本的に森林に生息していて、植物食性が強い雑食性です。主に花や果実を食べますが、昆虫類や動物の遺骸などの動物質もよく食べるようです。
明確な繁殖シーズンはないようで、ほぼ一年中繁殖をしているようです。1回の産卵数は平均4-8個ですが、最大で20個ほどを産むこともあるようです。卵は40-60×35-44mmで4-5ヶ月ほどをかけて47-60mmの幼体が孵化します。幼体は暗褐色地に不規則な黄色い斑紋が特徴的です。
よく似ているアカアシガメほどの派手さはありませんが、非常にわかりやすい名前でよく知られているリクガメです。
最大甲長が非常に大きいため、あまりポピュラーではありませんが、飼育下では成長が早くなく、最大まで育て上げるのは非常に難しいようです。
アカアシガメに比べて、CB化が進んでいないためか、特に幼体が流通するのを見かけることが多くありません。
幼体時にあまり乾燥させないことや極端な低温を避けること、何よりも大きなスペースさえ確保できれば、アカアシガメのように国内でのCB化も可能であると言えるでしょう。
大きいというイメージばかりが先行しがちなリクガメですが、どの種も安易な流通や飼育が勧められることができないリクガメですから、あまり国内での飼育には向いていない、というイメージはカメたちにとっては良いことでしょう。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- 中南米原産
- 南米大陸では最大種
- 国内ではあまり流通しない
- やや多湿に適応するため日本国内での多湿環境に馴染みやすい
- CBはあまり流通しない
|
飼育の基本情報 |
飼育容器 | 幼体は60~120cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。通気性の確保ができるものがよい。水槽は背の低い「ランチュウケース」がベター。最終的には室内外での放し飼い |
温度 | やや高めを維持する。25℃程度を最低温度として、ホットスポットを準備してケージ内に温度の勾配を作る。 |
照明 | 紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など |
床材 | 必ずしも保湿性のある物である必要はない |
容器内レイアウト | 水入れは、体を入れて浸かることができる大型のものを常設 |
餌 | 野菜や果物とともに市販のリクガメフードなどを組み合わせる |
基本的な世話 | 一般的なリクガメ飼育であるがやや高めの湿度を保つために毎日、散水を行う冬期は保温をする18℃以下にはしないそれ以外は一般のリクガメ飼育の通り※「飼育の基本情報」は「AQUQRIUM SERIES ザ・リクガメ(誠文堂新光社)」「REPFILE VOL.2 リクガメ(ピーシーズ)」「リクガメ大百科(マリン企画)」および海外サイトを参考にしました。 |
<関連記事>
はじめてのリクガメ飼育・中編from All About
<おすすめINDEX>
リクガメのコミュニティサイトfrom All About
リクガメfrom All About
Terra Herps.では図鑑作りへのあなたの参加を待っています!- 自分の持っているキアシガメに関する情報を書きたい!
- 星野の情報はココが間違っている!
- みなさんが提供した情報や意見を読みたい!
そんなあなたはココをクリック!