カーペットカメレオンの基本情報
撮影協力:ペポニ
学 名:Furcifer lateralis別 名:-英 名:Carpet Chameleon分 布:北部を除くマダガスカル全域全長:17-25cm
マダガスカルでもっともポピュラーである中型のカメレオンです。
頭頂のクレストはなだらかな弧を描く程度の発達で、角や等もなく、体型はやや地味ですが、特にメスは妊娠時に黒地に白や赤、黄色等の色彩がペルシャの絨毯を思い起こす複雑で細かい模様になり、大変美しい種として知られています。一方オスは鮮やかな緑色が基本で、これに黄色や赤の細かい模様が入ることがあります。なお上の写真はメス個体です。
本種は、マダガスカル全域に分布し、街路樹でも見かけることができるほどポピュラーな種類です。特に南西部の乾燥林や草原に分布する個体群はマジョールカーペットカメレオンとして、色彩や体型、大きさに特徴があり、少なくとも流通上は区別されています。
卵生で、メスは交尾後24-60日後くらいに8-23個の卵を産みます。卵は24℃程度の場合6ヶ月程度で孵化しますが、10ヶ月以上の孵化期間を要する場合もあるようです。
中型で美しく、何よりも非常に飼育しやすいカメレオンであるようで、初心者にも飼育が勧められるカメレオンです。
マダガスカルで、もっとも普通のカメレオンで個体数の激減等も、とりあえずは見られないようなので、流通量も比較的多く、それほど高価ではありません。
ということなのに、なぜか国内ではそれほど飼育している話も聞かない種類なのはなぜなのでしょう?これなら私でも飼えそうな気がするのですが...
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
- マダガスカルでもっとも普通のカメレオン
- マジョールと呼ばれる個体群は区別されて流通する
- 特にメスの妊娠色が美しい
- 飼育はしやすい
- 卵生
カーペットカメレオンの飼育方法
飼育容器大きいほどよい。側面をメッシュにしたガラス温室など。通気性と採光性に優れていること
温度
ホットスポット周辺は32℃前後でケージ内の低温部で22℃程度。夜間は18~21℃に下げるのが理想的
照明
紫外線灯とバスキングランプ。
床材
特に必要はない
容器内レイアウト
様々な太さの木の枝などの掴まっていられるものを配する。シェルターとして葉の大きい観葉植物などを多めに入れる。水入れは水として認識できる工夫をして設置
餌
昆虫食性。コオロギなど
基本的な世話
カメレオン一般の飼育に準ずる。さらに
- 1日に複数回霧吹きをする
- 多湿にするが空気がよどまないようにファンなどを利用する
- 他個体への干渉が強く個別に飼育する
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