キバラガメの基本情報
キバラガメの基本情報と飼育方法
学 名:Trachemys scripta scripta別 名:-英 名:Yellow-bellied Slider分 布:アメリカ合衆国東部(バージニア州南東部からフロリダ州北西部)甲 長:最大27-28cm
USAに広く分布するスライダーの代表種です。
本亜種は、日本で「ミドリガメ」の名前で流通するミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans を亜種として含むアカミミガメTrachemys scripta の基亜種です。
アカミミガメの亜種に関してはミシシッピアカミミガメの項を参照下さい。ただし、アカミミガメの亜種の分類に関してはさまざまな考え方があり、最近は本基亜種、ミシシッピアカミミガメおよびカンバーランドキミミガメT. s. troostii の3亜種のみとする考え方が主流になりつつあるようです。
本亜種は亜種間交雑個体と思われる個体が多く流通しているようで、外見の特徴もバラエティに富んでいるようですが、基本的には背甲の地色が濃緑色からオリーブ色で各甲板に太い黄色の筋状の模様があります。この模様は成体になっても比較的明瞭であるようです。腹甲は名前の通り黄色で、基本的に暗色の斑紋は前方の甲板(喉甲板)にのみ生じる場合もあるようですが、確実であるとは言えないようです。比較的、ハッキリとした特徴は頭部の目の後の大きなS字またはΣ字型の明色斑で、他亜種の血が混じっている時はここが赤っぽくなっていることが多いようです。
その他の生態等の情報はグアテマラクジャクガメやミシシッピアカミミガメの項を参照下さい。
本亜種は、「みどりがめ」つまりミシシッピアカミミガメに次いで多く輸入され流通するスライダーで、比較的安価に流通しています。
成長して体色が暗化するほど明色の斑紋とのコントラストがはっきりとするため、メリハリのある印象に好感が持てるカメと言えるでしょう。またさまざまな色彩変異個体も流通していて、コレクションの楽しみもあります。
本来は繁殖も容易で国内CBも細々と流通しているようですが、何よりも輸入される個体が安価であるため、国内での繁殖は盛んではありません。なお国内で捨てられた個体が野生化しているのも比較的多く見受けられますので、飼育するときは脱走させたり、捨てたりしないようにしましょう。
ミシシッピアカミミガメと同様に特定外来生物法で「要注意外来生物」として指定されています。
赤っ恥をかかない程度の知識
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キバラガメ幼体 | キバラガメ腹甲 |
上2点 画像提供:Endless Zone |
キバラガメの飼育方法
飼育容器ミドリガメの飼い方を参照
温度
照明
ろ過
床材(底砂)
容器内レイアウト
餌
基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法であるが、特に
- 非常に大きくなるので、最終的に大型の飼育容器が必要
- 幼体時は低温に注意する
- など
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