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ウィリアムスイシヤモリの基本情報・飼育情報

非常に魅力的な形態のウィリアムスイシヤモリをご紹介します。細長い体型で、全身が灰褐色地に細かい黒色のスポットが散在していますが、これらのスポットがつながり網目状になっている個体もいるようです。今回はそんなウィリアムスイシヤモリの基本情報です。

執筆者:星野 一三雄

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ウィリアムスイシヤモリの基本情報

ウィリアムスイシヤモリの基本情報・飼育情報

ウィリアムスイシヤモリ


学 名Diplodactylus williamsi またはStrophurus williamsi別 名:-英 名:Eastern Spiny Tailed Gecko分 布:オーストラリア東部(クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州)全 長:12cm

特徴的な外見から人気が高いオーストラリアのヤモリです。

オーストラリアを代表するヤモリのグループであるイシヤモリ属Diplodactylus の一種とされる場合もありますが、本種やよく似ているマツゲイシヤモリなど、いわゆる細長く樹上性のイシヤモリのグループとして別属にすることも多いようです。

細長い体型で、全身が灰褐色地に細かい黒色のスポットが散在していますが、これらのスポットがつながり網目状になっている個体もいるようです。胴体の後半から尾の背面にかけて2-4列程度の発達した棘状の鱗が並んでいます。

やや乾燥した森林に生息し、昼間は樹皮の下や倒木の下などに隠れていて日没後に活動をします。敵に襲われると大きく口を開けて、紫色の口腔内を示して威嚇しますが、それでも敵がひるまない場合は尾のトゲから茶色の刺激臭の液体を50cmほども射出して身を守る行動を行います。これが目に入るとひどく痛むそうです。

メスは5cmほどの頭胴長になると繁殖が可能になります。メスは3ヶ月ほどの間に20日おきに5クラッチほどの卵を産みます。卵は1クラッチで2個で、飼育下では床材の中などに産み落とされます。卵は14-19×3-9mmほどの大きさで、表面が軟らかいタイプです。卵は43-48日で、全長4cm程度の幼体が孵化します。

オーストラリアの生き物ですから、ほとんど流通することはありませんが、特異な形態から非常に人気が高い種類です。

まれにヨーロッパなどで繁殖されたCBが流通しますが、高価ですのであまり一般的とは言えません。

とは言え、壁チョロ好きの星野としては憧れのヤモリです……
 

ウィリアムスイシヤモリの飼育情報

飼育容器
高さがあり、かつ通気性がよい30cmガラス水槽などの飼育ケース

温度
28℃前後

照明
特に必要はない

床材
ヤシガラ土などを薄めに敷く

容器内レイアウト
観葉植物や木の枝、流木などを立体的に設置


コオロギなどの昆虫。カルシウムの添加は必須 基本的な世話 いわゆる樹上性・住家性

ヤモリの飼育方法
  • 立体活動ができるようにする
  • 水入れは設置した方がよい
  • 一日に一回は霧吹きをする
  • など
※「飼育の基本情報」は「ゲッコーの本(リアルエステイト)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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