サヤツメトカゲモドキの基本情報
撮影協力:Endless Zone
学 名:Coleonyx elegans 別 名:チュウベイトカゲモドキ英 名:Yucatan Banded Gecko分 布:メキシコ(ユカタン半島)、グアテマラ、エルサルバドル、ベリーズ全 長:15-18cm前後 頭胴長7.5-9cm
中米に生息するトカゲモドキです。
アメリカトカゲモドキ属Coleonyx の多湿環境を好むグループで、森林の林床などに生息しています。
本種は基亜種Coleonyx elegans elegans ベリーズサヤツメトカゲモドキと別亜種C. e. nemoralis コリーマサヤツメトカゲモドキに分けられています。コリーマ亜種はメキシコの南西部のみに分布しています。またコリーマ亜種の方が背面の斑紋が粗いイメージがあります。
成体は、明褐色地に暗色の細かいバンドが虫食い状に散在して、やや地味な印象を受けますが、幼体はピンクやオレンジ色地に黒く縁取られた明色の不規則な斑紋が走り、美しい印象を受けます。
名前の「サヤツメ」からわかるように、四肢の指の爪が鞘のような皮膜に覆われていて、近縁種のボウシトカゲモドキと区別をつけることができます。
熱帯雨林の林床で生活していて、昼間は倒木の下や樹洞などに隠れています。夜間に徘徊して昆虫などの小動物を捕食しています。
卵生で1回に2個の卵を4-5回ほど産むとされています。卵は温度によって、2-4ヶ月をかけて孵化します。孵化した幼体は2-3cmほどです。
上の写真は幼体であるため、赤みが強く非常に美しいのですが、成体も複雑な斑紋が魅力的な種類です。
アメリカトカゲモドキの中でも、特に人気が高いのですが、流通量は少なく、この仲間としては高価な部類です。
飼育もやや難しく、高温で多湿、そして通気性が必要ということで、ハイナントカゲモドキのような飼育環境が必要です。
最近は、本当に流通量が少なくなってしまってなかなか見ることができませんが、意外にも大きくなりますし、環境が落ち着いてしまえば繁殖までのぞめるようなトカゲモドキですので、国内でもCB仔が、多く流通するようになるといいのですが。てか、大好きです。私。
赤っ恥をかかない程度の知識
|
サヤツメトカゲモドキの飼育方法
飼育容器単独飼育ならば30から45cm程度のガラス水槽やプラケースでいいが、ペア以上ならば45から60cm程度のガラス水槽を使う。通気はしっかりと行えるように工夫すること
温度
シートヒーターで床面から保温する
照明
必要なし
床材
ヤシガラ土など保湿性の高いものを厚めに敷く
容器内レイアウト
小さめの水容器とシェルターを設置する
餌
コオロギ・ミールワーム・ハニーワームなどの昆虫
基本的な世話
いわゆる多湿系地表性ヤモリの飼育方法
- 低温に注意する
- 過度の乾燥は禁物
- 狭い飼育容器での複数飼育は避ける
- など
【関連記事】