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ニシアフリカトカゲモドキの基本情報と飼育方法……地表性ヤモリ!

今回は、ニシアフリカトカゲモドキの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。地表性ヤモリの人気種として流通しており、今も確固としたステイタスを持っているヤモリ。基本的に夜行性で夜間に徘徊し、昆虫類を中心に食べています。

執筆者:星野 一三雄

ニシアフリカトカゲモドキの基本情報

ニシアフリカトカゲモドキの基本情報と飼育方法

写真提供:soba8

ニシアフリカトカゲモドキ
学 名Hemitheconyx caudicinctus別 名:ラスカルゲッコー英 名:Fat-Tail Gecko分 布:アフリカ西部(カメルーン、ナイジェリア、セネガル、トーゴ、コートジボワール、マリなど)全 長:20-23cm

以前からヒョウモントカゲモドキと並んで地表性ヤモリの人気種として流通しており、今も確固としたステイタスを持っているヤモリです。

英名からわかるように、成体は非常に太く発達した尾を持っており、大量の養分をため込んでいると考えられています。基本的には背部に明褐色地に暗褐色の横帯が数本入る柄ですが、写真の個体のように背中線に明色の縦条が一本走るタイプも多く見られます。また目から上の頭部に広く暗褐色の部分があるため、アライグマのような模様にも見えるので「ラスカルゲッコー」などとも呼ばれることもあります。またヒョウモントカゲモドキのようにさまざまな品種が生み出されつつあり、オレンジ色が美しいアルビノ個体も多く見られるようになりました。

比較的乾燥したサバンナに生息していて岩の裂け目などに潜んでいます。ただしヒョウモントカゲモドキよりも湿度がやや高い環境に多く見られ、乾燥した森林や川の岸辺などでも見られるようです。基本的に夜行性で夜間に徘徊し、昆虫類を中心に食べています。

野生下では11月から翌6月くらいまで、比較的長い間が繁殖シーズンであり、1シーズンに4-6回程度産卵を行います。1回の産卵で2卵を産み、29℃で8-10週間ほどで孵化します。本種はヒョウモントカゲモドキと同様にTSD(孵化温度により性比が決定する現象)が知られています。海外サイトでは「27℃ですべてメス、30℃で25%がオス、32℃ですべてオス」とありますが、日本の「ゲッコーの本(リアルエステイト研究所)」では29℃以下ですべてメス、30.5℃でオスとメスが半々、31℃ですべてオス、32℃以上ですべてメス」とあります。スミマセン。どっちが正しいのかわかりませんでした...

ヒョウモントカゲモドキとよく似ていて、飼育法も似ているのですが、やや多湿を好むこと、性格が臆病であることなどから、若干飼育しにくい印象があります。CB個体ならば、かなり飼育もしやすいということで、最近は国内でも美しい個体が繁殖され流通していますので、まだまだこれからも人気がある種類でしょう。
 

ニシアフリカトカゲモドキの飼育方法

飼育容器
床面積の広いプラケース。通気はしっかりと行えるように工夫すること。

温度
基本の温度を27℃、ホットスポットが32℃、夜間は25℃程度まで下げる

照明
特に必要なし

床材
湿度を保持できるような素材を用い、一部分を湿らせておく。常に乾燥した場所と湿り気のある場所があるようにする

容器内レイアウト
穴あきタッパーなどに湿らせたバーミキュライトなどを入れたウェットシェルターと乾燥したシェルターの二つがあることが望ましい。水入れは常設


コオロギやミールワームなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須

基本的な世話
いわゆる乾燥系地表性ヤモリの飼育方法
  • ヒョウモントカゲモドキよりも高温、多湿
  • など
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」「ゲッコーの本(リアルエステイト研究所)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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