キタダイヤモンドガメの基本情報
写真提供:aLive
学 名:Malaclemys terrapin terrapin別 名:ノーザンダイヤモンドバックテラピン、キタキスイガメ英 名:Northern Diamondback Terrapin分 布:アメリカ合衆国の北東部沿岸域(マサチューセッツ州のケープコッドからノースカロライナ州のケープハッテラス)甲 長:最大 23cm(種として) アメリカの東海岸からメキシコ湾岸に分布するダイヤモンドガメの基亜種です。
ダイヤモンドガメの分類、生態等の情報はニシキダイヤモンドガメの項を参照して下さい。
本亜種の形態上の特徴は、他種に比べて背甲の背中線のキールが突出したコブ状にならないこと、とされています。背甲の色は明褐色から黒褐色で、各甲板に同心円状のリング模様が入ります。また腹甲はオレンジまたは緑色がかった灰色で黒色の斑紋が入ります。ただし背甲も腹甲も色彩や斑紋は多様です。頭部は青みがかった明るい灰色で細かい黒色の斑紋が多数散在しています。ただし、ニューヨーク近郊のチェサピーク湾周辺の個体群は斑紋が大きくて数が少なく、地色もほとんど白色に見えるような個体が多く、さらに美しく見えます。
多数ある亜種の中で、カロリナ亜種と並んで流通量が多く見かける機会が多い亜種です。
おそらく、多くの両爬飼育者の方って、あまり知識がなかった頃に、図鑑等でダイヤモンドバックテラピンの写真を見た時に衝撃を受けたのではないでしょうか?少なくとも、私は驚きました。だってノーマルで「白い」カメなんですから。黄色いカメとかは多いと思うんですが、こういう青みがかった灰白色のカメなんてあんまりいませんよね。私はいつまで経っても、そういうはじめの頃を思い出させてくれる、永遠の憧れのカメなんです。本亜種とカロリナ亜種は、その特徴を特に強く持っているという意味で、特別な存在のカメです。
赤っ恥をかかない程度の知識
- ダイヤモンドバックテラピンの基亜種
- 頭部が白っぽい亜種
- ニューヨークのチェサピーク湾周辺の個体群は特に美しいらしい
キタダイヤモンドガメの飼育方法
飼育容器大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。
温度
25℃を下回らない程度に保温。夜間は20~21℃。ホットスポットは30℃
照明
紫外線入りのバスキングランプが必要
ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター
床材(底砂)
特に必要なし
容器内レイアウト
幼体時は背甲の高さの2倍以内の水深、成体時は20~30cm程度の水深の水場と完全に乾燥した陸地
餌
配合飼料で良い
基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法であるが、特に
- 海水は必要ないが、輸入直後のWC個体の場合は人工海水で半海水を使って慣れさせると良い
- やや水質に敏感なので古い水ではなく新しい水を使って、なるべく清潔を保つ
- など
【関連記事】