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オリーブパイソンの基本情報と飼育方法! 飼育はしやすい⁉︎

今回は、オリーブパイソンの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。名前の通り全身がオリーブグリーンから褐色をしていて、基本的に斑紋はありません。腹部は白からクリーム色をしています。飼育はしやすく性質もかなりおとなしいです。

執筆者:星野 一三雄

<目次>

オリーブパイソンの基本情報

オリーブパイソンの基本情報と飼育方法

アリススプリングスのレプタイルセンター展示個体

オリーブパイソン
学 名Liasis olivaceus別 名:オリーブニシキヘビ英 名:Olive Python分 布:オーストラリア北部と西部のピルバラ地方全 長:2.5-4.5m 最大6.5m

オーストラリアに分布する大型のパイソンです。

同属のミズニシキヘビ(ウォーターパイソン)や別属のパプアンパイソンによく似ています。

名前の通り全身がオリーブグリーンから褐色をしていて、基本的に斑紋はありません。腹部は白からクリーム色をしています。

西部のピルバラ地方に分布する個体群をピルバラオリーブパイソンLiasis olivaceus barroniとして別亜種にわけています。体列鱗数が基亜種オリーブパイソンL. o. olivaceusと異なるという特徴を持っており、オーストラリアでは絶滅危惧種とされています。上の写真の個体は、断り書きはありませんでしたが、基亜種と思われます。

分布域は熱帯雨林気候区ですが、ジャングルよりも水場に近い岩場に生息しています。主に夜行性で、さまざまな脊椎動物を食べていますが、大型の個体はカンガルーも襲って食べることがあるそうです。

12-40個の卵を産卵し、およそ50-85日程度をかけて孵化に至ります。孵化した幼体は35cmほどで、ほぼ成体と同じような形態をしています。

国内で、流通することはほとんどなく、オーストラリアのニシキヘビとしては日本ではあまり知られていない種類と言えます。

ところが欧米では比較的ポピュラーであるらしくアルビノ個体なども作出されているおり、飼育法もかなり確立されているそうです。

特別に美しいわけでもなく、大型になりますのでこれからも特別に人気が出るとは思われませんが、かつてはよく似ているパプアンパイソンが混同されて流通してこともあるようなので、注意が必要です。

ただし、飼育はしやすく性質もかなりおとなしいということですから、魅力がないというわけではないようです。

私もオーストラリアの動物園で見てきたわけですが、とにかく「デカくて、ドサッとした感じのニシキヘビ」という印象しか持ちませんでした。ただ、これをフィールドなんかで見るとスゴクイイヘビに見えるんでしょうねぇ。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • オーストラリアの大きなパイソン
  • 2亜種に分けられている
  • ほとんど無斑
  • ウォーターパイソンやパプアンパイソンによく似ている
  • 飼育は難しくない
  • まず流通しない
  • 欧米ではけっこうポピュラーらしい
 

オリーブパイソンの飼育方法

飼育容器
サイズに合わせてプラケース・衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う

温度
昼はホットスポットを32-35℃くらいにし、その他の場所は最低26℃程度に。夜間は24~27℃程度に保温する

照明
ホットスポットのみだけでよい

床材
新聞紙、キッチンペーパー、砂、ウッドシェイブなど

容器内レイアウト
シェルターと倒されない大きさの水容器を設置する


大きさに合わせたマウス。冷凍を解凍したものでよい

基本的な世話
  • 大型のボア・パイソンと同様の飼育でよい
など

※「飼育の基本情報」は海外サイトおよび「ビバリウムガイドNo.9(マリン企画)」を参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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