全国の両爬ファンのみなさん、コンニチハ!!

さて、遅きに失した感もありますが、今回はいつやるのか、いつやるのか、と思われていたグリーンイグアナの飼い方です。
と言うのも、実は昨年(2007年)の秋に放映された某軽自動車のテレビCMでかわいらしいグリーンイグアナの子供が登場して以来、じわりじわりと、ほんの少しだけではありますが、久しぶりの「イグアナブーム」が再来か?という感じなんです。

そこで今回は、特に
あのコマーシャルを見てイグアナを飼いたいと思うようになったのだけど
って感じの、両爬にほとんど知識がない方向けに、良くも悪くもグリーンイグアナに関する基本的な知識を、ご紹介していきたいと思います。
ただ、少しだけ意識改革みたいな部分もありますので、一般の両爬ファンの方々も、どぞヨロシク。

で、結局書きたいことをかいつまんで書いたつもりでも、すげぇ長くなってしまいましたので、前後編の2回に分けてご紹介です。

まずは「前編・イグアナを飼育する覚悟」です!
また後編は「イグアナの魅力と飼い方」をご紹介しています!

今さら感

イグアナのこと、っていうとどうしても、両爬のことを少し知っている方たちには「今さら、何を...」って感じでしょう。
何が今さらなんでしょう?

実は、グリーンイグアナというのは、一般の両爬ファンの方々から見ると
でかくて、飼育に金がかかるのに、小さくてかわいらしい頃に、むちゃくちゃ安価に安易に売られていた
という認識、極端に言うと表現は乱暴ですが「販売側が無責任」な感じで売られていた時期があったトカゲなんです。

ですから、グリーンイグアナは一般の両爬ファンからはあまり関心を持たれない両爬の代表なんです。そのため、両爬専門のショップでは、やはりグリーンイグアナは扱わないことが多く、意外にも見かけることが少ない種類と言えます。

そして最近

しかし、そんな風にイグアナをあまり積極的に扱わなくなって久しかった両爬業界だったんですが、昨年のCMの影響からか、また少しずつ扱うようになってきたようなんです。ただ、健全なのは以前のブームとは異なり、しっかりとイグアナの特性や注意をした上で販売することを明記したりして安易な販売はしていないようですので安心しましたが。

また、確かに私のところにもここ数ヶ月の間に数件のイグアナの問い合わせが来たり、一般の友人らからも
近所の人がイグアナ飼いたいんだけど、って言っている
というような相談も来ていますから。

そういうことで、イグアナ飼育が両爬ファンの間では、どんなステイタスを持っているのかはご理解いただけたでしょうか?

そんな背景を踏まえた上で、グリーンイグアナに関して勉強してみましょう。

グリーンイグアナという生き物

とりあえずは「両爬オンライン図鑑 Terra Herpsグリーンイグアナの項にも書いてありますが、簡単にここでも触れておきましょう。

グリーンイグアナIguana iguana は、イグアナ科に属する大型のトカゲです。
熱帯である中南米に分布し、現地では食用になっている場所もあります。
体長(尾を入れない長さ)は最大でも80cmほどですが、成長すると尻尾まで入れた全長は最大で180cmほどになる場合もあります。
絵になるトカゲです。マジで
グリーンイグアナの成体
画像提供:IGGY KIDs

体色は鮮やかな緑色で、特に幼体時は鮮やかで美しいです。成長してもやや褪せてはきますが、それでも全身が黄緑色で、美しいトカゲといえます。また海外では色素の欠損であるアルビノが知られていますし、最近では全身が真っ赤なイグアナ(エリスリスティックス)の個体も流通しています。
尾には黒くて太いバンドが入っていて、体色にメリハリを与えています。

雌雄ともに、成体になると後頭部から尾まで背中線に棘状の突起(クレスト)が発達し、迫力が出てきます。このため、ほとんど使われませんが、日本では「タテガミトカゲ」などと呼ばれることもあります。ただ、その迫力は「トカゲ」という枠を超えて「恐竜」や「怪獣」という言葉の方が向いていると思われるほどの迫力ある風貌です。

また喉の下に大きなヒダ(咽頭垂)が発達し、下顎の後方に非常に大きな円形の鱗があるのも目立った外見の特徴と言えるでしょう。

分布地では熱帯雨林の水辺の近くで樹上生活をしています。昼行性で日光浴を好みます。
幼体時は昆虫を食うことも多いようですが、成長すると完全な植物食になり木の葉や果実などを主食にします。

卵生で、メスは20-40個ほどの卵を産みます。飼育下でも繁殖をさせることは難しくはなく、国内で流通するグリーンイグアナは、ほぼすべてが国外で繁殖させた個体です。

飼育下での一般的な寿命は10-15年程度であることが多いようです。アメリカでは29年生きた記録もあるようです。

ご存じの方も多いかもしれませんが、沖縄県の石垣島にはグリーンイグアナが自然下で繁殖してしまっている場所があります。特定外来生物法などの観点から考えれば憂慮すべき事態ではあります。

一方、ワシントン条約(CITES)で、付属書II類に掲載されている種でもあり、輸出入に制限がある種類でもあります。

さて、ではいよいよイグアナの飼育について考えてみましょう。