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ワモンチズガメ
撮影協力:Map Turtle's Farm(於:ぶりくら市2007)

ワモンチズガメ

学 名Graptemys oculifera別 名:-英 名:Ringed Map Turtle分 布:アメリカ合衆国南部(ミシシッピ州とルイジアナ州のパール側流域)甲 長:オス7.5-11cm メス12-22cm 最大22cm

アメリカの代表的な水生ガメであるチズガメ属Graptemys の中で、キマダラチズガメと並んで稀少でファン垂涎の種類です。

背甲の地色はオリーブグリーンで、各甲板に一つずつのオレンジ色をしたリング状の斑紋があります。背甲の背中線の甲板は先端が尖って鈎状に突出し、これは成体になってもほとんど小さくなりません。また背甲の後縁は鋸歯状になります。腹甲は黄色で甲板の継ぎ目に沿って暗色の斑紋があります。

頭部には複雑なライン模様が入りますが、特に目の後ろに伸びる黄色のラインは太く目立ちます。

腹甲の斑紋パターン以外は、デルタクロコブチズガメの中に似たような個体がいるようで、そのような個体とは区別がつきにくいそうです。特に本種のあまり綺麗でないような個体と、デルタクロコブチズガメの美しい個体では間違って流通してしまうようなこともあるそうです。

生息地では、大きく流れもある川で生活をしており、目の細かい砂や粘土質の川底がある場所に多いようです。また日光浴ができる木が沈んでいて川岸が茂みになっているような場所を好んでいるようです。

餌は主に昆虫類や軟体動物で、それらを効率的に切断できるように唇がハサミのように鋭利になっているということです。

野生では6月はじめ頃に産卵を行うようです。メスは1回で3-4(最大6)個の卵を産みます。卵の大きさは40×20mmほどで、平均63日ほどで孵化します。孵化直後の幼体の背甲は22-33mmということです。

また、国内の繁殖のデータでは、孵化にかかった期間は8週前後であったようです。孵化した幼体の甲長は3.8cm前後で、背甲の斑紋には個体差が大きかったそうです。

北米のカメとしては、分布が狭く開発による生息地の環境悪化、捕獲圧などによって、その生息数が激減してしまったため、野生個体は厳重に保護されるようになっています。またCITES III に掲載されたため基本的にアメリカから輸出されることはなくなったと考えていいでしょう。1990年代の半ばの調査では、生息地では1kmの流程で300-1000個体程度であろうと推測できる調査結果だったようです。あんまり少ないような印象は受けない数値ですが、たぶん非常に川幅が大きいのでしょう。

形態もステイタスもよく似ているキマダラチズガメ以上に流通量は少なく、ほとんど見かけることもありません。それでいて、あまり大きくもならず、大きくなっても美しい体色や背中の突起がハッキリしているため非常に人気がある種ですから、流通したとしても非常に高価です。

そんな貴重なワモンチズガメの国内CBが出た、というのだから驚かされます。上の写真は撮影者の私の腕がダメダメなのでイマイチの出来ですが、その貴重な国内CB個体の写真なんです!!スゴイ!!

CITES 附属書III掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • アメリカ南部の限られた場所にのみ分布
  • 生息数は少ない
  • 野生個体は厳重に保護されている
  • 流通するチズガメの中でもっとも高価
  • CITES III(チズガメ属全種)
  • 肉食が強い
飼育の基本情報
飼育容器大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。
温度25℃を下回らない程度に保温。夜間は20~21℃。ホットスポットは30℃
照明紫外線入りのバスキングランプが必要
ろ過できれば、外部式フィルターと上部フィルター
床材(底砂)特に必要なし
容器内レイアウト幼体時は背甲の高さの2倍以内の水深、成体時は20~30cm程度の水深の水場と完全に乾燥した陸地
配合飼料で良いが、肉食性が強く昆虫類や甲殻類、二枚貝類も与える必要がある
基本的な世話いわゆる水生ガメの飼育法であるが、特に
  • 水質の悪化に非常に弱いため、汚れたらすぐに取り替える
  • など
※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。