バハブルーロックリザードの基本情報
写真提供:aLive
学 名:Petrosaurus thalassinus別 名:ウミベイワバトカゲ英 名:Baja Blue Rock Lizard, Blue Rock Lizard, Baja Rock Lizard 分 布:メキシコ西部のバハカリフォルニア半島全 長:25-40cm
メキシコのバハカリフォルニア半島に生息する中型のイグアナです。
なかなかネット上でコレ、という情報がないのですが、どうやらバハカリフォルニア半島の南端部に生息する種をSan Lucan Blue Rock Lizard
Petrosaurus thalassinus 、中部から北部に生息する種をCentral Baja California Rock Lizard P. repens としたり、この2種をそれぞれP. t. thalassinus とP. t. repens の2亜種の関係にしたりとしたりするようです。どちらにしても、海岸で生活しているのはP. t. repensの方で 、P. t. thalassinus は海岸から離れたどう見ても山の中の岩場に生息しているようです。
体色はクビワトカゲの仲間に似ていて、頚部、肩、胴体に3本の明瞭な黒色のバンドを持ち、それぞれが蛍光ブルーに縁取られています。若い個体までは地色が明褐色ですが、成長するにつれて特に上半身が鮮やかな青色になります。さらに成長したメスは婚姻色として、目の周囲、下顎、黒色バンドの周辺などところどころがオレンジ色になり大変派手になります。特に頚部に規則正しく並ぶターコイズブルーのスポットは非常に美しく印象的です。
海岸線や山地の岩場で生活していて、岩の下などを住処にしています。昆虫食性を中心とした雑食性であり、飼育下では動物性の餌とともに果実や植物の花なども好むようです。
繁殖生態は卵生であることしか情報を見つけることができませんでした!!...くそう
非常に美しく、海外でも人気はあるようなのですがメキシコの野生動物は流通に乗りにくいため、なかなか見ることができません。ですから、日本では人気があるとか、ないとかそういうレベルでなくその存在すら知らないのが普通である言えるでしょう。
もちろん、私だってよくわからないトカゲで、エクセルのランダム関数で偶然に、この種をアップすることになったから調べてみた、という程度です。でも、イグアナの仲間に限らず、中型以上のトカゲって、実物を見て触れてしまうと、写真や解説からだけではわからない魅力を持っていると思います。先日も、全く興味を持っていなかったチャクワラのアダルトをじっくり見て触らせてもらう機会があったんですが、一発で虜になっちゃいました。たぶん、本種もそんな魅力を持ったトカゲなんだと思います。一度でいいから、ムチャクチャきれいな個体の実物を見てみたいです。絶対に欲しくなるはずです。
赤っ恥をかかない程度の知識
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バハブルーロックリザードの飼育方法
飼育容器90cmクラス以上の水槽など。特に通気性を良くする。跳躍力があるので網のフタなどを使う。
温度
ホットスポット部は40℃前後、低温部は28~30℃。夜間は19~20℃にする。昼夜の温度差を付ける。
照明
紫外線灯とバスキングランプが必要。紫外線灯はできれば複数。
床材
爬虫類用の砂漠の砂など。巣穴を掘るので黒土や鹿沼土などもよい。
容器内レイアウト
流木や平たい岩などでホットスポットとシェルターを作る。水入れは設置する。
餌
昆虫食
基本的な世話
乾燥系トカゲの飼育に準ずる
- カルシウムの添加は必須。ときどきビタミン剤も添加する
- 通気性を確保できるケージを使う
- 冬期に10~12℃で8週間ほどクーリングすると繁殖の誘発ができるらしい。
- 餌を食べてもやせてしまう場合はホットスポットのワット数を上げたり、WCの場合は寄生虫の可能性を疑う。
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